ポットキャスト聞いたことありますか?
名前は知っていても、実際に試聴したことのない方も、多いのではないでしょうか?
ここ数年、世界的に急成長している「ポッドキャスト」。日本にも徐々にその波が来ているようです。
総番組数は全世界で80万チャンネルを越え、内容もニュースやビジネス、エンタメ、教育、美容やグルメなど、多種多様。
スマホで通勤や家事の合間に「ながら聴き」でき、時間を少しでも有効に使いたい方への需要が高まっています。
そんなポットキャストですが、 2023年3月22日、Amazon Musicは同社のポッドキャスト制作スタジオ 「Wondery」を日本でスタートすると発表。
この記事では、欧米でのポットキャスト人気、日本におけるポットキャストユーザーの統計データを交えながら、ポットキャストの魅力や、Wonderyの番組を聴いた感想を書いていきます。
ポットキャストに興味のある方へ、試聴するきっかけになればと思います。
【今さら聞けない】そもそもポッドキャスト(Podcast)って?
ポッドキャストは、ネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つです。
番組の内容は多種多様ですが、アメリカではこんな統計があります。
どのジャンルにも一定数のファンがおり、ユーザーの支持を得られるコンテンツがあるという事です。
低予算で制作できるポッドキャストというメディアだからこそ、予算や話の長さに縛られず、専門性の高いジャンルのコンテンツが生れる要因かと思います。
このジャンルの広さと、内容の濃さがポットキャストの魅力です。
コンテンツを選べない方は
【Wondery】の人気番組ビジネス ウォーズの感想
Wonderyは、2016年に米国で設立したポッドキャスト制作スタジオ。人物描写を重視したストーリーテリングと、没入感が高いストーリーが特徴です。
2021年に米AmazonがWonderyを買収し、Amazon Musicのポッドキャスト制作スタジオの一部となりました。
現在、Wondery日本版では、ビジネス ウォーズというコンテンツを配信。
現在内容はこの2つ
- コロナワクチン開発戦争
- ファストファッション戦争
どちらも試聴しましたが、登場人物のセリフのやり取りや、臨場感など没入型のストーリーテリングという名にふさわしい出来でした。
「Wondery」の特徴を一言で表現すると没入型のストーリーテリング”
Wonderyのコンテンツは”物語を語る”のではなく、“物語を感じてもらう“という表現を用います。
綿密なリサーチによる台本も素晴らしいですが、それと同時にストーリーをイメージさせる街の雑踏、足音の効果音など音響効果も素晴らしく、リスナー自身がその場にいるかのような臨場感がありました。
ビジネスの世界には闘いがつきものだ。
優良企業 vs 新興企業、アメリカの巨大企業 vs 中国のライバル企業。
そして、創業者 vs 企業買収者。
時には大金が手に入ることも、世間の大いなる注目を集めることもある。
そして 相手を打ち負かすのが、この闘いの醍醐味だ。
史上最も有名なビジネス戦争のストーリーを深く掘り下げていくドキュメンタリードラマ「ビジネスウォーズ」。案内役は人気落語家・春風亭一之輔が務める。
ナイキ vs アディダス。 任天堂 vs ソニー。 マクドナルド vs バーガーキング。ビジネスウォーズの主人公は常に本気であり、ビジネスに真剣だからこそ、そこに人間ドラマが生まれる。
世界最大のヒットポッドキャストスタジオWonderyから、「ビジネス ウォーズ」をお楽しみ下さい。
Amazon Musicのビジネスウォーズ説明より
調べると欧米ではかなりの数のエピソードを配信しており、今後の日本語ローカライズが非常に楽しみな番組でした。
タイトルを少し紹介すると
- トヨタ VS ホンダ (4月19日配信予定)
- コカ・コーラvs ペプシコーラ
- MARVEL対DC
- Red Bull vs Monster
- Xbox vs Playstation
- Gibson vs Fender
- McDonald’s vs Burger King
- フェラーリ vs ランボルギーニ
- Nintendo vs Sony
などなど興味深いタイトルばかりで、日本版が非常に楽しみなコンテンツでした。
欧米のポッドキャスト人気が上昇中!
欧米のポッドキャストの需要は年々上がってきています。
その市場は現在10億ドル規模ですが、2025年までには3倍近く成長すると期待されています。
ポッドキャスト広告収益も前年比72%増と急成長しているようです。
2021年に史上初めてポッドキャスト広告市場が10億米ドルを突破
①ポッドキャスト広告収益は前年比72%増の14億米ドルを記録。2022年には20億米ドル、2024年には約3倍の40億米ドルを超えると予測。
②収益は、インターネット広告収入市場全体よりも速い成長を続けており、前年比72%増に対して35%増となる。
③ポッドキャストの広告カテゴリーは多様化しており、低コストの広告カテゴリーが増加している「その他」カテゴリーは、わずか2年で3倍以上のシェアを獲得。
④広告主の需要急増に伴い、プレロール広告の収益シェアは2020年の22%から32%に増加。アドテクノロジーへの投資により、ポッドキャスト広告はよりデジタルに対応し、その機能と広告主にとっての価値を拡大。
⑤ダイナミック広告挿入は、広告収益の84%に拡大し、2年間でほぼ倍増。ホストリードとアナウンサーリードの両方が アナウンサーリード広告の大半がダイナミック広告によって配信(それぞれ84%と85%)。広告主にとってより大きなスケール・柔軟性・ターゲティングの正確性を生み出している。
⑥アナウンサーリード広告は、効率的な広告作成と展開が可能なため、広告収入に占める割合が2020年の35%から40%へと成長を続けている。
参照:U.S. Podcast Advertising Revenue Study Full-Year 2021 Results & 2022-2024 Growth Projections
まとめると欧米での急成長が凄いという事です。
日本でのポッドキャスト統計データまとめ
欧米での急成長は凄いのはわかったけど、日本ではどうなのでしょうか?
「PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2022」とは
日本国内におけるポッドキャストの利用状況とポッドキャストユーザーへの理解を深めるために、2021年12月に株式会社オトナルと株式会社朝日新聞社が共同で行なった調査です。
それによると、ポッドキャストユーザーは2021年から増加し、日本国内の利用率は15.7%で、国内ユーザー総数は約1680万人となりました。
- ポッドキャストユーザー 15.7%
- 非ポッドキャストユーザー 84.3%
ポッドキャストを聴く頻度は、こちらをご覧ください。
また、YouTubeとポッドキャストユーザーの年齢別の比較では、15~29歳の若年層の比率が高い傾向にあります。
15~29歳の若年層はyoutubeよりポッドキャストを聴くという結果も出ています。
ポッドキャストを聴くシチュエーションは?
では、どんなチュエーションでポッドキャストを聴くのでしょうか?
こちらをご覧ください
音声コンテンツの強みはながら聴きが出来る事。聴くシチュエーションを選びません。
一瞬、動画やテキストと比べると情報量で劣るのではと思われますが、音声コンテンツならでは独自の強みがあります。
視聴者にとって
- ながら聴きで時間の有効活用
- 短時間でも楽しめる
- 視覚情報に気を取られず本題に集中できる
発信者・配信者にとって
- 内容の自由度が高い
- 視聴者の反応が素早く返ってくる
- 制作コストが低い
視聴者はシチュエーションを選ばず楽しめ、配信者は制作コストが低い。
両社にとってメリットが大きい点が、音声コンテンツの魅力と言えると思います。
ポッドキャストプラットフォームは1位は?
そんなポッドキャストを聴くプラットフォームは様々あります。
プラットフォームは1位からSpotify 41.8% apple 22.2% Amazon 19.8%。と続きます。
ポットキャストは、Googleの検索でアプリ不要
これまでは、パソコンか、スマホのアプリを起動するのがポッドキャストを聴く第一歩でしたが、今は違います。
アプリの使い方がわからなかったり、ちょっと聴いてみたいという場合には、アプリ不要でGoogleの検索画面から聴くことができます。
検索画面はこちらから
ですが、継続して聴き続ける場合や、毎回の検索が面倒であればアプリを利用するのが便利です。
ポットキャストは無料で聴ける?
全世界で膨大なコンテンツがあるポットキャストですが、基本的にそれらは無料で試聴できます。
お試しで聴くのであればアプリも不要。
ポットキャスト無料試聴の仕方は、日本ポットキャスト協会が詳しく解説しています。
プラットフォームにAmazon musicを選んだ理由
私はポットキャストを聴くのにAmazon musicを使っています。
ポッドキャストが無料なのに、わざわざAmazon musicを使う理由は、Amazon Prime会員のサービス充実にあります。
Amazon musicはAmazon Prime会員のサービスに含まれます。
Amazon Prime会員のサービス内容をまとめたものがこちら。
- 配送料無料 – プライム会員は配送料無料、同日配送や翌日配送、あるいは2時間以内の配送が可能な地域もあります。
- Prime Video – 動画配信サービス。最近はオリジナルコンテンツも充実。
- Prime Music – 音楽ストリーミングサービス。Amazon Music Unlimitedほどではないにしろ200万曲の楽曲を広告なしで聴き放題。
- Prime Reading – 電子書籍の読み放題サービスです。多くの書籍や雑誌を無料で読むことができます。
- PrimeTry Before YouBuy– ファッション試着サービス。服や靴を自宅で試着し、気に入った商品のみ購入できます。
- Amazon Photos – 保存容量無制限で、写真をクラウド上にバックアップできるサービス。
Amazon Prime会員は、月額料金500円(税込み)以上の価値が、十分あるのではないでしょうか?
Amazon musicの詳しい内容はこちら
学生ならPrime Student
更に学生さんであればPrime Student(Amazon Primeの学割)という割引サービスがあるので学生さんは必見。
詳しくはこちらをご覧ください
まとめ
この記事では、ポットキャストの欧米の人気が日本にも来るのか、統計を交え解説してきました。
今後は、ラジオ番組や英会話のビジネスだけでなく、エンタメとして広く認知されていくと思います。多様な楽しみ方やニーズに応えるコンテンツが作られていくと思います。
ポットキャストの波に乗り遅れるな!
ではまた
Comments