「週末は映画館へ行こう!」
そう思った時、IMAX、ドルビーシネマ、4DXといった様々な上映方式に迷ったことありませんか?
「料金も少し高いし、何が違うのかよく分からないから、いつも普通の映画でいいや…」
ちょっと待ってください!それは非常にもったいない選択です。
なぜなら、上映方式によって映画の没入感や迫力は全く別次元になるから。
この記事では、映画好きなら絶対に知っておくべきIMAX、ドルビーシネマ、4DXの違いを徹底的に解説します。
それぞれの特徴はもちろん、料金、メリット・デメリット、そしてどんな映画におすすめかまで、分かりやすくお伝えします。
各上映方式の特長をまとめたので、参考にしていただければと思います。
せっかくIMAXなどの特別な上映方式を最大限楽しみたいなら、到着のタイミングも気を付けましょう。
▶映画本編始まるまで何分?予告編終わりに駆け込んで気づいた“贅沢な時間”
IMAX・ドルビーシネマ・4DXで没入感が変わる理由

映画館の技術は日々進化しており、映像と音響のクオリティは驚くほど向上しています。IMAX、ドルビーシネマ、4DXといった特別な上映方式は、独自の技術によって、観客を映画の世界に深く引き込みます。
- IMAX: 大迫力の巨大スクリーンと、映画館全体を包み込む高音質サウンドにより、まるで映画の中にいるような臨場感を生み出します。
- ドルビーシネマ: 究極の黒を表現する映像技術と、360度全方位からの立体音響により、繊細な映像美とリアルな音響体験を提供します。
- 4DX: 座席の動き、水しぶき、風、香りなどの特殊効果が、映画のシーンと連動し、まるでアトラクションのような体感型エンターテイメントを実現します。
これらの技術は、単に映像を大きくしたり、音を良くしたりするだけでなく、観客の感情を揺さぶり、記憶に残る特別な体験を作り出すのです。
失敗しない!あなたに最適な上映方式の選び方
結局、どの方式を選べばいいのか迷いますよね?あなたにぴったりの上映方式を見つけるためのヒントをご紹介します。
- 観たい映画のジャンルで選ぶ:
- 料金で選ぶ:
- 体調や好みを考慮する:
【徹底比較】IMAX・ドルビーシネマ・4DX 一覧表
上映方式 | 特徴 | 通常料金+~円 | 没入感 | おすすめ映画 |
---|---|---|---|---|
IMAX | ・スクリーンが大きい ・12.1ch | +500円~800円 | 〇 | アクション SF、アドベンチャー クリストファー・ノーラン監督作品 |
DolbyCinema | ・黒がより黒い ・360度の立体音響 | +500円~700円 | ◎ | ドラマ、アニメ、サスペンス、音楽映画 |
4DX | ・4DXは吹き替え ・MX4Dは字幕 | +1000円~1200円 | ◎ | アクション SF、ホラー |
ScreenX | ・270度の視界 | +500円~700円 | 〇 | カーアクション 空戦アクション ライブビューイング |
ULTRA 4DX | ・4DXと ScreenXの融合 | +1400円~1600円 | ◎ | アクション SF、アドベンチャー |
これだけの様々な上映方式があるんです。
私自身すべての上映方式を体験してはいませんが、体験済みのIMAXとドルビーシネマ、4DXの感想、そして未体験のScreenX、ULTRA 4DXについては、実際に体験した方の感想を交えながら、それぞれの魅力を深掘りしていきます。
【体験】IMAX

IMAXで『オッペンハイマー』を観た時、本当にその場にいるような臨場感でした。特に、クリストファー・ノーラン監督の作品は、IMAXのポテンシャルを最大限に引き出しているので、IMAXで観るべき作品の筆頭と言えるでしょう。
IMAXの 特徴
ここで「IMaxだけでも2種類あるの?」
と思われた方へ、2つの上映方式の違いを簡単に解説します。
IMax2つの上映方式
IMAX、主に「IMAXレーザー」と「IMAXレーザー/GTテクノロジー」の2つの上映方式があります。
後者は、さらに巨大なスクリーンと4Kツインレーザープロジェクターによる高解像度映像が特徴で、現在日本国内では以下の2館でのみ体験可能です
IMAXレーザー/GTテクノロジーは以下の2か所でしか体験できません。

※グランドシネマサンシャインはIMAXレーザー/GTテクノロジーの他に、DOLBY ATMOSやULTRA 4DXなどの上映方式も楽しめる映画のテーマパーク。
いずれIMAXレーザー/GTテクノロジーを体験して、その圧倒的な映像美と迫力をこの身で感じてみたいと思っています!(IMAXレーザーは体験済み)
- 第一位
- 第二位
- 第三位
・横25.8m×高さ18.9m
・面積487.62㎡
・横約26m×高さ約18m
・面積約468㎡
・横約24.9m×高さ約13.9m
・面積約346.11㎡
スクリーンの没入感 – 広大な視界がもたらす異次元体験
IMAXのスクリーンの画角は縦方向に広いのが特徴です。これにより、映像の情報量が格段に増え、観客はまるで映画の中にいるかのような感覚に包まれます。
映像に没入感を感じる音響 – 全身を包み込むリアルサウンド
IMAXの魅力は、巨大スクリーンだけではありません。
12.1chのサウンドシステムは、繊細な音の表現から、腹の底まで響くような重低音まで、映画の音響をリアルに再現します。
特に、爆発シーンなどの迫力は圧巻で、まるで自分がその場にいるかのような臨場感でした。
IMAX料金
IMAXの料金は各劇場で違いますが、通常鑑賞料金 + 500円~800円です。
代表的な劇場の料金は
となっていますが、通常料金も各劇場違う場合や、サービスデイもあるのであくまで参考にしてください。
もしT・ジョイグループで利用される場合、U-NEXTポイントを使い映画を見ることが出来ます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
IMAXおすすめの席は?
IMAXで映画を鑑賞する際のおすすめの席は、スクリーンの全体を見渡せる中央のやや後方です。
特に、グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXレーザー/GTスクリーンでは、緑色の囲みで示されたエリアがベストポジションです。予算に余裕があれば、プレミアムシートもおすすめです。

※TOHOシネマズ 日比谷で「プレミア ボックス シート®」を体験しましたが、長い上映時間も疲れることはありませんでした。音響面ではどの座席でも同じ体験ができるように、音のチューニングがされているので没入感が大きく下がることはないと思います。
どんな映画にマッチするか?
IMAXは、クリストファー・ノーラン監督作品のような、映像のスケール感や迫力を最大限に活かした作品との相性が抜群です。
『インターステラー』や『TENET テネット』など、一部IMAX専用カメラで撮影されました。
今回の『オッペンハイマー』は人物の顔をクローズアップし、心情や内面を描く演出が多かったですが、サブリミナル的に挟まれる核融合の、フラッシュバックは感覚的に迫るものがありました。
もちろん、『キングダム』シリーズのようなアクション映画や、『ハリー・ポッター』シリーズのような冒険ファンタジーも、IMAXの大迫力で鑑賞することで、より一層映画の世界に没入できるでしょう。
【体験】Dolby Cinema(ドルビーシネマ)

先日、ドルビーシネマで映画を鑑賞した際、特に印象的だったのは音響のリアルさです。雨のシーンでは、まるで本当に雨の中にいるかのような感覚に襲われました。
ドルビーシネマは映像面と音響面でIMAXに負けない技術があります。
- ドルビービジョン プロジェクションシステム
- ドルビーアトモス
- 徹底的に光を遮断した劇場設計
完全な黒を表現した映像
ドルビービジョン プロジェクションシステムの特徴は、何と言ってもその圧倒的なコントラスト表現力です。
通常の映画館では表現しきれない、深みのある黒を再現することで、映像に奥行きと立体感が生まれ、よりリアルな映像体験を提供します。
また、Dolby Cinemaの劇場は「少しの反射さえも許さない」徹底した作りです。劇場内部は、光を反射しない「マットな黒」に覆われています。
※Dolby Cinemaは黒色をより黒く見せるため、黒を吸収するような材質の布地を使った椅子になっているそうです。
音響 – 360度から迫りくるリアルなサウンド
ドルビーアトモスは、映画館の正面だけでなく、天井や側面、後方など、あらゆる場所に配置されたスピーカーから音を出すことで、360度全方位からの立体音響を実現します。
具体的には、後ろから人が近づくシーンで、背後から音が聞こえたので振り返りそうになる。炎のバチバチ燃える音の臨場感がリアルに感じられます。
これにより、音の移動感や方向感が非常にリアルに感じられ、映画への没入感を深めます。
Dolby Cinemaの料金
Dolby Cinemaの料金は各劇場で違いますが、通常鑑賞料金 + 500円~700円です。
おすすめの席は?
ドルビーシネマのおすすめの席は、IMAXと同様に、スクリーンの全体を見渡せる中央のやや後方です。
丸の内ピカデリーのドルビーシネマは全席プレミアムシートで、ゆったりとした空間で映画を楽しむことができます。最前列にはリクライニングシートとオットマンも完備されています。
この座席表は丸の内ピカデリー ですが、ドルビーシネマは、255席と座席数はあまり多くはありません。

館内は黒を基調としたデザインで高級感があります。

丸の内ピカデリーのDolby Cinemaは、全席がプレミアムシート。
両ひじ掛け付きのでスペースも広くとら、ゆったりと映画が楽しめます。
※最前列には、リクライニングシートを採用、オットマンも付いています。

どんな映画におすすめか
360度の立体音響なので、ミュージシャンの伝記映画などは、ライブ会場の臨場感を味わえます。
Dolby Cinemaの上映ラインナップを見るとアニメも多く上映されています。
今ですと『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を上映してますし、以前は『君たちはどう生きるか』なども上映しており、作品により入り込めると思います
また、足音など音が四方八方から聞こえてくる特徴を考えると、SF作品やホラー映画はかなりの迫力を感じると思います。
【体験】4DX

4DXは、座席の動きや振動、水しぶき、風、香り、光など、様々な特殊効果によって、映画のシーンとリアルタイムに連動します。さらに、MX4Dでは、座席の突き上げや背中を突かれるなどの特殊効果も加わり、よりダイレクトな体感を味わえるようです。
4DXは2種類あります。
通常4DXの特長
通常4DXは、韓国のCJ 4DPLEX社が開発した4DXは、以下のような多彩なエフェクトが特徴です。
- 前後左右、上下に動く座席
- フラッシュ
- シーンに合わせた香りの噴射
- 風: 強力なファンによる風
- 水: シーンに合わせた水しぶきや雨
- 煙: スクリーン周辺からの煙
- 雪: スクリーン周辺に舞い散る雪
- 嵐: 風と水の組み合わせ
MX4Dの特長
米国のMediaMation社が開発したMX4Dは、4DXの基本機能に加え、さらに以下のような特殊効果があります
特に、つつきや首筋、足元へのエフェクトは、ホラー映画の恐怖感を増幅させるのに効果的と言えるでしょう。
座席の動き以外のエフェクトがこちら
MX4D料金
2024年現在MⅩ4DがあるのはTOHOシネマズ系列とイオンシネマ徳島です。
4DX注意点
4DXの演出上様々な注意点があります。
- 年齢・身長制限: 身長100cm未満の方や120cm未満のお子様
- 健康状態: 妊娠中の方、高齢の方
- 心臓・背中・腰・首などに障害のある方
- 乗り物酔いしやすい方などは注意が必要です。
- 飲食: ホットドリンク、アルコール、アイスクリームは上映中に飲食できません。
- エフェクトのON/OFF: 水や風などのエフェクトは、座席の肘掛けにあるスイッチでON/OFFが可能です。
※ドリンクは満タンだとまず間違いなくこぼれます。上映前に少し飲んでおくことをおすすめします。 またトレーの使用が禁止されている。
4DXおすすめの席は?
4DXの映画館でおすすめの座席は「ユニットの端の席」です。

4DXのおすすめの席は、4席1ユニットとなっている座席の端の席です。ユニットの端は中央よりも動きが大きく、より臨場感を味わえます。人気作品は早めに予約することをおすすめします。
4DX・MX4Dのまとめ
4DXとMX4Dは、どちらも体感型の映画鑑賞システムですが、4DXの方が座席の稼働や水のエフェクトなどが激しい傾向があります。
一方、MX4Dは座席の動きが比較的少なく、字幕も読みやすいというメリットがあります。
個人的には、せっかく体感するなら4DXの派手な演出を楽しみたいと思いますが、乗り物酔いをしやすい方や、字幕でじっくり映画を観たい方はMX4Dが良いかもしれません。
また、過去の名作映画などが4DXやMX4Dで上映されることもあるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
【体験】ScreenX

「ScreenX」は、正面のスクリーンに加え、両側面(壁面)にも映像が投影され、270度の視界すべてで映画を鑑賞できるという、革新的な上映システムです。
これにより、まるで映画の中にいるかのような、より深い没入感を体験することができます。
ScreenXおすすめ映画
270度の視界は、カーチェイスや戦闘機のアクションシーンなど、スピード感や広がりが重要な映画との相性が抜群です。
『マッドマックス:フュリオサ』のような作品は、ScreenXで観ることで、その迫力を最大限に堪能できるでしょう。また、ライブビューイングも、ScreenXの臨場感によって、まるで会場にいるかのような感覚を味わえます。
ScreenX料金
4DXやMX4Dに比べ追加料金は500円~700円と抑えらえれています。
4DXとScreenXが融合『ULTRA 4DX』
体感型アトラクション「4DX」+3面スクリーン上映システム「ScreenX」
このふたつが融合したのがULTRA 4DX。
ULTRA 4DX料金
『ULTRA 4DX』を導入している映画観はこの4館のみ。
4DX料金+ScreenX料金の合計になっています。
ScreenXのおすすめの席
ScreenXのおすすめの席は一般の劇場と同じく中央のやや後方です。
ユナイテッド・シネマアクアシティお台場のScreenXの座席表

ScreenXの正面のスクリーンはやや小さく感じます。
ですが、実際は3面に映像が広がるので、少し後方から観ると、ただ画面を小さく感じるのではなく、視界が広がり映像も近くに感じることができます。
ULTRA 4DXおすすめの席
対してULTRA 4DXは座席の動きもあるので中央の各ユニットの端が良いです。
ららぽーと沼津 のULTRA 4DX座席表

ULTRA 4DXの座席も4席が1ユニットになっています。
赤の囲いの席を取れればベストです。
ULTRA 4DXも各ユニットごとに座席を動かすので ユニットの端は中央よりも動きが大きく臨場感が増します。
ULTRA 4DX導入映画館は全国に4つしかありません。
人気作は特に予約してから行くことをおすすめします。
まとめ:各上映方式の比較

この記事では大きくは4つの上映方式を紹介してきました。
それぞれの特長をまとめたのがこちらです。
上映方式 | 種類 | 特徴 | 通常料金+~円 | 没入感 |
---|---|---|---|---|
IMAX | ・IMAXレーザー ・IMAXレーザーGT | ・スクリーンが大きい ・12.1ch ・ノーランならIMAX | +500円~800円 | 〇 |
DolbyCinema | Dolby Cinema | ・黒がより黒い ・360度の立体音響 | +500円~700円 | ◎ |
4DX | ・4DX ・MX4D | ・4DXは吹き替え ・MX4Dは字幕 | +1000円~1200円 | ◎ |
ScreenX | ScreenX | ・270度の視界 | +500円~700円 | 〇 |
ULTRA 4DX | ULTRA 4DX | ・4DXと ScreenXの融合 | +1400円~1600円 | ◎ |
個人の意見ですが
といったところでしょうか。
映画館で「普通」を選ぶのは、せっかくの機会を逃しているかもしれません。
ぜひこの記事を参考にして、あなたの観たい映画、そしてあなたの好みにぴったりの上映方式を見つけてください。
映画館席の選び方をもっと詳しく知りたい方は・・
▶《映画館》見やすい座席選び|あなたがベストポジションで体験できるように
次回の映画鑑賞が、あなたにとって忘れられない最高の体験となることを願っています!
さあ、あなたも特別な上映方式で、映画の新しい世界を体験してみませんか?
ではまた
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