「GWや夏休みだから久しぶりに映画でも」と思った時、上映方式が多くて迷ってしまったことありませんか?
代表的なものだけでも、IMAX、DolbyCinema、4DXなど様々あります。
料金も+アルファでかかるし選ぶのも面倒だからと、「普通でいいや」で選んでいませんか?
ちょっとそれもったいないです。
なぜなら上映方式によって映画体験が大きく違う為です。
各上映方式の特長をまとめたので、参考にしていただければと思います。
上映方式 | 種類 | 特徴 | 通常料金+~円 | 没入感 |
---|---|---|---|---|
IMAX | ・IMAXレーザー ・IMAXレーザーGT | ・スクリーンが大きい ・12.1ch | +500円~800円 | 〇 |
DolbyCinema | Dolby Cinema | ・黒がより黒い ・360度の立体音響 | +500円~700円 | ◎ |
4DX | ・4DX ・MX4D | ・4DXは吹き替え ・MX4Dは字幕 | +1000円~1200円 | ◎ |
ScreenX | ScreenX | ・270度の視界 | +500円~700円 | 〇 |
ULTRA 4DX | ULTRA 4DX | ・4DXと ScreenXの融合 | +1400円~1600円 | ◎ |
これだけの様々な上映方式があるんです。
この記事では、皆さんが新しい映画体験を楽しめるよう解説しますので、ぜひ読んでいってください。
私自身すべての上映方式を体験してはいませんが、未体験に関しては体験した方の感想を紹介していきます。
【体験】IMAX
IMAXの特長はスクリーンの大きさ、大きな音量と音質。
その為、どの席から観ても大迫力の映像と音響を体験できます。
IMAXの 特徴
IMAXの特徴をまとめると
ここで「IMaxだけでも2種類あるの?」
と思われた方へ、2つの上映方式の違いを簡単に解説します。
IMax2つの上映方式
IMAXには2種類上映方式があります。
- IMAXレーザー(通常)
- IMAXレーザー/GTテクノロジー
IMAXレーザー/GTテクノロジーは以下の2か所でしか体験できません。
IMAXレーザー/GTテクノロジーの特長はなんといっても巨大スクリーン
加えて4Kツインレーザープロジェクターで高解像度映像を実現
グランドシネマサンシャインのIMAXレーザー/GTテクノロジーのW25.8m×H18.9m巨大スクリーンがこちら
※グランドシネマサンシャインはIMAXレーザー/GTテクノロジーの他に、DOLBY ATMOSやULTRA 4DXなどの上映方式も楽しめる映画のテーマパーク。
IMAXレーザー/GTテクノロジーは、今後絶対に体験してみたいです。(IMAXレーザーは体験済)
IMAXの種類を知ったところでIMAXの画角や音響について解説をしていきます。
スクリーンの画角
スクリーンの画角は縦横の長さの比率の事です。
IMAXと通常の上映方式、それぞれの画角はこんな感じ
- 通常スクリーン(2.35:1)
- IMAXデジタルスクリーン(1.9:1)
- IMAXレーザー/GTスクリーン(1.43:1)
下の画像は通常スクリーン(2.35:1)とIMAXレーザー/GTスクリーン(1.43:1)を比べた画像
このように見える範囲が圧倒的に違います。
IMAX料金
IMAXの料金は各劇場で違いますが、通常鑑賞料金 + 500円~800円です。
代表的な劇場の料金は
となっていますが、通常料金も各劇場違う場合や、サービスデイもあるのであくまで参考にしてください。
もしT・ジョイグループで利用される場合、U-NEXTポイントを使い映画を見ることが出来ます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
スクリーンの没入感
IMAXと言えばスクリーンの大きさが有名です。
日本で最大と言えば先ほど紹介したグランドシネマサンシャイン
・横25.8m×高さ18.9m
・面積487.62㎡
・横約26m×高さ約18m
・面積約468㎡
・横約24.5m×高さ約14m
・面積約343㎡
などが大きなスクリーンです。
IMAXは画角が上下に広い
一般的にIMAX=没入感と言われる由縁です。
またスクリーンは湾曲し、どの角度からも見やすく、さらにIMAXレーザー/GTスクリーンは4K画像なので、より深みあるコントラストの映像を実現。
大きなスクリーンときれいな画質の良いとこどりです。
映像に没入感を感じる音響
IMAXはスクリーンの大きさだけではありません。
スピーカーの数も通常スクリーン5.1chに比べ12.1ch
より繊細な音から迫力の音まで再現されます。
先日、IMAXを初体験した時に感動したのは音響面でした。
特に良かったのが爆発シーンの腹に響く大音響
ピンが落ちる音など細かい表現が、大きな映像により没入感を感じることが出来たんです。
IMAXおすすめの席は?
IMAXのおすすめの席は、画面が大きいので真ん中のやや後方が良いです。
この座席表はグランドシネマサンシャイン池袋のIMAXレーザー/GTスクリーン。
ベストな席は緑の囲いのあたりです。予算が許すならプレミアムシートがおすすめ。
※TOHOシネマズ 日比谷で「プレミア ボックス シート®」を体験しましたが、長い上映時間も疲れることはありませんでした。
ですが、どの座席でも同じ体験ができるように、音のチューニングがされているので没入感が大きく下がることはないと思います。
どんな映画にマッチするか?
IMAXと言えばクリストファー・ノーラン監督。
『インターステラー』(2014年)『TENET/テネット』(2020年)など多くの作品の一部にIMAXフィルムカメラを取り入れています。
今回の『オッペンハイマー』は人物の顔をクローズアップし、心情や内面を描く演出が多かったですが、サブリミナル的に挟まれる核融合の、フラッシュバックは感覚的に迫るものがありました。
とは言え『キングダム』シリーズのようなアクション映画や、『ハリー・ポッター』シリーズなどの冒険ファンタジーを鑑賞するのにも適しています。
【体験】Dolby Cinema(ドルビーシネマ)
一方、Dolby Cinemaも、IMAXに負けていません(笑)
特に映像面と音響面でIMAXに負けない技術があります。
それが
Dolby Cinemaの特長
Dolby Cinemaの劇場は「少しの反射さえも許さない」徹底した作りです。
劇場内部は、光を反射しない「マットな黒」に覆われています。
Dolby Cinemaの映像は、「ドルビービジョン プロジェクションシステム」と呼ばれるシステムによって、幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ(HDR)映像。
ドルビーアトモスは、縦横無尽に空間内を移動させる「ドルビーアトモス」と呼ばれる音響技術により、今まで体験したことが無いような没入感を味わうことができるんです。
ここでもキーワードは没入感です。
Dolby Cinema料金
Dolby Cinemaの料金は各劇場で違いますが、通常鑑賞料金 + 500円~700円です。
完全な黒を表現した映像
ドルビービジョン プロジェクションシステムの映像を一言で表すと、黒いものはより黒くです。
実は黒にも深度があって、普通の映画感の黒は実は真っ黒ではありません。
ですが、Dolby Cinemaは完全な黒まで表現できるんです。
黒を吸収する座席のシート
Dolby Cinemaは黒色をより黒く見せるため、黒を吸収するような材質の布地を使った椅子になっているそうです。
音響
Dolby Cinemaのもう一つ特徴はリアルな音響。
正面はもちろん、天井や側面、後方などあらゆる場所にスピーカーがあり、音の動きがリアルに感じる360度の立体音響で楽しむことが出来ます。
興味があったら以下のサイトを見てください
具体的には、
後ろから人が近づくシーンで、背後から音が聞こえたので振り返りそうになる。
炎のバチバチ燃える音の臨場感。
人物の声がよりクリアに聞こえます。
おすすめの席は?
丸の内ピカデリー のドルビーシネマは、255席と座席数はあまり多くはありません。
この座席表は丸の内ピカデリーのDolby Cinemaの座席表です。
ベストな席はよくある緑の囲いのあたり(中央よりやや後方)です。
ですが、館内は黒を基調としたデザインで高級感があります。
丸の内ピカデリーのDolby Cinemaは、全席がプレミアムシート。
両ひじ掛け付きのでスペースも広くとら、ゆったりと映画が楽しめます。
※最前列には、リクライニングシートを採用、オットマンも付いています。
どんな映画におすすめか
360度の立体音響なので、ミュージシャンの伝記映画などは、ライブ会場の臨場感を味わえます。
Dolby Cinemaの上映ラインナップを見るとアニメも多く上映されています。
今ですと『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を上映してますし、以前は『君たちはどう生きるか』なども上映しており、作品によりはいり込めると思います
また、足音など音が四方八方から聞こえてくる特徴を考えると、SF作品やホラー映画はかなりの迫力を感じると思います。
【体験】4DX
4DXは2種類あります。
4DXは、前後左右や上下に動くモーションシートや水や風、香り、フラッシュなどのエフェクトが様々なシーンとリアルタイム連動します。
MX4Dはそれに加え
などの座席自体に仕掛けがあり、より「体感する」という部分によりフォーカスしています。
通常4DXの特長
4DXは韓国のCJ 4DPLEX社が開発した映画用の演出システム。
座席の動き以外のエフェクトがこちら
バブルはどのタイミングで?という謎は残りますが、テーマパークの映像体験アトラクションと比べても十分な種類。
4DX料金
4DXも料金は各劇場で違いますが、通常鑑賞料金 + 1000円~1200円ほどです
MX4Dの特長
一方、MX4Dは、米国のMediaMation社が開発した映画用の演出システム。
MX4Dは座席周りに様々なエフェクトがあります。
特につつきや首筋、足元などのエフェクトはホラー映画に適しています。
MX4D料金
2024年現在MⅩ4DがあるのはTOHOシネマズ系列とイオンシネマ徳島です。
4DX注意点
4DXの演出上様々な注意点があります。
事前に確認しておきましょう。
年齢制限など
- 身長100cm未満の方や身長120cm未満のお子様
- 妊娠中、ご高齢の方
- 心臓・背中・腰・首などに障害のある方
- 特別な疾患のある方
- 乗り物酔いしやすい方
- 体調に不安のある方
飲食について
- ホットドリンク類、アルコール類、アイスクリーム類は上映中は食べることが出来ません。残っている場合は劇場スタッフがお座席まで回収。
- コールドドリンク類とフード類につきましては本編中でもご飲食可能。
※ドリンクは満タンだとまず間違いなくこぼれます。上映前に少し飲んでおくことをおすすめします。 またトレーの使用が禁止されている。
4DXおすすめの席は?
4DXの映画館でおすすめの座席は「ユニットの端の席」です。
4DXの座席は4席が1ユニットになっています。
各ユニットごとに座席を動かすので ユニットの端は中央よりも動きが大きく臨場感が増すためです。
4DXのシアターは席が多くはありません。
人気作は早めに席も埋まるので、ぜひ予約してから行くことをおすすめします。
4DX・MX4Dのまとめ
4DX・MX4Dは同じような演出システム。
4DXの方がより激しく座席が稼働したり、雨などの水の量も多い。
せっかくなら派手な演出が良いと思われるかも知れませんが、座席が動き字幕が読みにくいなどのデメリットもあるようです。
それに比べMX4Dは座席の稼働も少なく、水などの演出も控えめ。字幕も読みやすいなどのメリットもあります。
2つを比べるとで分けるなら
といったところでしょうか。
個人的には体験するなら4DXかなと思います。
また昔のアニメーション作品や名作映画を4DX・MX4Dで上映する場合もあるので、試してみてはいかがでしょうか。
【体験】ScreenX
「ScreenX」は、正面のスクリーンに加え、両側面(壁面)にも映像が投影され、270度の視界すべてで映画を鑑賞することができます。
映画の世界に自分の感覚が没入していくような臨場感を体験することができます。
ScreenXおすすめ映画
「ScreenX」は、270度の視界がある為、カーチェイスやトップガンマーベリックなどのドックファイト、ライブビューイングなどに向いています。
新作でおすすめは『 マッドマックス:フュリオサ 』
ScreenX料金
4DXやMX4Dに比べ追加料金は500円~700円と抑えらえれています。
4DXとScreenXが融合『ULTRA 4DX』
体感型アトラクション「4DX」+3面スクリーン上映システム「ScreenX」
このふたつが融合したのがULTRA 4DX。
ULTRA 4DX料金
『ULTRA 4DX』を導入している映画観はこの4館のみ。
4DX料金+ScreenX料金の合計になっています。
おすすめの席は?
ScreenXのおすすめの席は一般の劇場と同じく中央のやや後方です。
ユナイテッド・シネマアクアシティお台場のScreenXの座席表
ScreenXの正面のスクリーンはやや小さく感じます。
ですが、実際は3面に映像が広がるので、少し後方から観ると、ただ画面を小さく感じるのではなく、視界が広がり映像も近くに感じることができます。
ULTRA 4DXの座席
対してULTRA 4DXは座席の動きもあるので中央の各ユニットの端が良いです。
ららぽーと沼津 のULTRA 4DX座席表
ULTRA 4DXの座席も4席が1ユニットになっています。
赤の囲いの席を取れればベストです。
ULTRA 4DXも各ユニットごとに座席を動かすので ユニットの端は中央よりも動きが大きく臨場感が増します。
ULTRA 4DX導入映画館は全国に4つしかありません。
人気作は特に予約してから行くことをおすすめします。
まとめ:各上映方式の比較
この記事では大きくは4つの上映方式を紹介してきました。
それぞれの特長をまとめたのがこちらです。
上映方式 | 種類 | 特徴 | 通常料金+~円 | 没入感 |
---|---|---|---|---|
IMAX | ・IMAXレーザー ・IMAXレーザーGT | ・スクリーンが大きい ・12.1ch ・ノーランならIMAX | +500円~800円 | 〇 |
DolbyCinema | Dolby Cinema | ・黒がより黒い ・360度の立体音響 | +500円~700円 | ◎ |
4DX | ・4DX ・MX4D | ・4DXは吹き替え ・MX4Dは字幕 | +1000円~1200円 | ◎ |
ScreenX | ScreenX | ・270度の視界 | +500円~700円 | 〇 |
ULTRA 4DX | ULTRA 4DX | ・4DXと ScreenXの融合 | +1400円~1600円 | ◎ |
個人の意見ですが
といったところでしょうか。
まだまだ、全部を体験しきれていないですが、それれぞれの特長があり魅力的だと思いました。
通常料金プラスアルファの料金を払いたくない方もいるかもしれませんが映画は体験です。
皆さんがより深く没入体験が出来る事を願って
ではまた
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