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レッチリレッチリの【歌詞の深堀りと和訳】

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Dosed』の歌詞を深掘り! 誰に捧げた曲?

レッチリ
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この記事では アンソニーとジョンのハーモニーが溶け合う【Dosed】を掘り下げます。

8枚目のアルバム『By the Way』(2002年収録)

 歌詞の内容は【Dosed=薬物投与】。平和ボケした日本人(自分も含め)の方はまたそういう歌詞と思われるかもしれませんが、【Dosed=薬物投与】も彼らにとって人生と切っても切り離せないものなのです。

1991年に発表されたアルバム「By the Way」に収録。【Dosed】にはギターが3本ほど重ねられており、ライブではほぼ演奏されていませんが、過去にジョシュがいた時期に3回ほど演奏されました。

題して 『Dosed』は誰に捧げられた・・その大切な人とは?

→「この記事の解釈を一つの見方としてご覧いただければ幸いです。」

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yamoriの【エンタメ|アカシックレコード】

多くのエンタメ作品は、作者の想像力だけでなく、どこかで聞いた話や経験がもとになっています。
エンタメ作品を通じて、登場人物の喜びや悲しみ、葛藤に共感し、人生を見つめ直す。
エンタメは、アカシックレコードに記録された、膨大な記録や感情に触れることかもしれません。

【アカシックレコード】とは?
宇宙に存在するすべての出来事、思考、感情、行動が記録されたと思われる時間や空間を超えた知識の源泉。

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【Dosed】lyric 

[Verse]
I got dosed by you and
Closer than most to you and
What am I supposed to do?

[Refrain]
Take it away, I never had it anyway
Take it away and everything will be okay

[Verse 2]
In you, a star is born and
You cut a perfect form and
Someone forever warm

[Pre-Chorus]
Lay on, lay on, lay on, lay on
Lay on, lay on, lay on, lay on

[Chorus]
Way up on the mountain where she died
All I ever wanted was your life
Deep inside the canyon, I can’t hide
All I ever wanted was your life

[Verse 2]
Show love with no remorse and
Climb on to your seahorse and
This ride is right on course

[Refrain]
This is the way I wanted it to be with you
This is the way I knew that it would be with you

[Pre-Chorus]
Lay on, lay on, lay on, lay on
Lay on, lay on, lay on, lay on

[Chorus]
Way up on the mountain where she died
All I ever wanted was your life
Deep inside the canyon, I can’t hide
All I ever wanted was your life

[Verse 1]
I got dosed by you and
Closer than most to you and
What am I supposed to do?

[Refrain]
Take it away I never had it anyway
Take it away and everything will be okay

[Chorus]
Way up on the mountain where she died
All I ever wanted was your life
Deep inside the canyon, I can’t hide
All I ever wanted was your life

                                  geniusより出典     

【Dosed】歌詞の和訳

[Verse]

君のそばで薬を吸った
何よりも君のそばで、
僕は何をするべきなのだろう?

[Refrain]

取り除いてくれ、最初から持っていなかったんだ
取り除いてくれ、全てがうまくいくはずだった・・

[Verse 2]

君の中にスターが生まれ
君は完璧な形を切り取り
何て暖かく包み込んでくれるんだ

[Pre-Chorus]

僕にそれを与えてくれよ

[Chorus]

彼女が死んだ山に続く道
ただ一緒にいてくれるだけで良かった・・
どんなに深く続く渓谷に降りても、この哀しみからは逃れられない
ずっと望んでいたのはあなたの人生だけ

[Verse 1]

後悔することのない愛を見せてくれ
君の為に尽くさせてくれ
この先は正しい道筋のはず

[Refrain]

これが君と過ごしたかった理由
君と一緒に過ごすはずの時間だった

[Pre-Chorus]

僕にそれを与えてくれよ

[Chorus]

彼女が死んだ山に続く道
ただ一緒にいてくれるだけで良かった・・
どんなに深く続く渓谷に降りても、この哀しみからは逃れられない
ずっと望んでいたのはあなたの人生だけ

[Verse 1]

君のそばで薬を吸った
何よりも君のそばで、
僕は何をするべきなのだろう?

[Refrain]

取り除いてくれ、最初から持っていなかったんだ
取り除いてくれ、全てがうまくいくはずだった・・

[Chorus]

彼女が死んだ山に続く道
ただ一緒にいてくれるだけで良かった・・
どんなに深く続く渓谷に降りても、この哀しみからは逃れられない
ずっと望んでいたのはあなたの人生だけ

【Dosed】の歌詞にある彼女は誰の事?

【Dosed】を直訳すると投与済み

一見、【Dosed】はドラックで失った大切な〔誰か〕を歌った曲と思いますが、具体的にはドラッグ・カウンセラーのグロリア・スコットの事だと思われます。

【Dosed】の彼女とは?

グロリア・スコットはアンソニーが受けていたドラッグ・カウンセラーの名前。

同アルバムBy the Way』の【Venice Queen】も、彼女の事を歌った歌とアンソニーの著書で書いています。

アンソニーはお世話になったグロリア・スコットに、カリフォルニア州ベニスに家を購入しましたが、直後に彼女はガンで亡くなりました。

【Dosed】と【Venice Queen】は自分を救ってくれた友人グロリア・スコットに対してのラブソングでもあったわけです。

【seahorse】=タツノオトシゴの生態

曲の中に【seahorse】=タツノオトシゴという単語が出てきます。

タツノオトシゴはオスとメスが交尾した後に、オスが体内の「育児嚢」と呼ばれるところで受精卵を保護する生態を持っています。

オスが育児を行う事から、男性が女性に献身的に尽くすという意味なそうです。

なので「Climb on to your seahorse 」=君のタツノオトシゴに登らせてくれではなく君の為に尽くさせてくれと訳しました

これは自分を救ってくれたグロリア・スコットに対してのアンソニーなりのラブソングなのでしょう。

アルバム『By the Way』の逸話

アルバム『By the Way』は、ジョン・フルシアンテが復帰してから2作目の作品。

前作『CALIFORNICATION』のギターはシンプルですが、その分1音1音が際立っていました。これには裏話的なことがあって・・当時ジョンはドラッグから抜けたばかりで、実は指があまり動かなかった為シンプルなプレーにするしかなかった という話です

ですが『By the Way』は、前作よりさらに歌をどう聞かせるかにフォーカスが当てられています。これは、『By the Way』はジョンが制作の中心になった為です。

『By the Way』はジョンが主体のアルバム

By the Way』の曲はシンプルな構成の曲も多いですが、メロディーやコーラスが素晴らしく魅力的です。

当時のジョンは50年代のドゥーワップやビートルズ、ビーチボーイズを研究していたと言います。コーラスワークや作曲に深い影響を感じさせますが、ギターも多重録音でハーモニーを聞かせています。

特に【Dosed】は3本のギターが被らされており、バンドの作品とは言えジョンの音楽家としての勝負のアルバムだったのではないでしょうか。

2012年あたりには I Get Aroundをカバーしていました。ビーチボーイズのコーラスワークの影響も大いにあり

『By the Way』が完成したら脱退するつもりだったフリー

このようにジョンがアルバム制作の中心になる一方で、フリーは楽曲を支えるプレイをしています。

今でこそ楽曲を一歩退いて支えるプレイも個性の一つと言えますが、『By the Way』制作時はもっとファンク要素を出したかったそうです。

プロデューサーのリックルービンジョンが制作の中心になる中で、自分の音楽家としての居場所がなくなり、アルバムが完成したら抜けるつもりだったと残しています

アルバムが完成したらという所がフリーらしくて、「音楽家としての自分のエゴをだしたい」でも音楽家としてのジョンをリスペクトしている。この二つの思いの中で揺れ動いていたようです。

この素晴らしい作品を完成させて世の中に出すのは、自分たちの使命と責任でもあると考えていたのでしょうか・・・

結局ジョンの才能を一番感じているのは、今も昔もフリーなのかもしれません。2度目の復帰もフリーが大きく絡んでいましたね。

『ジョンの復帰はフリーがきっかけ』

ジョンはレッチリを2度の脱退と復帰をくり返しています。

1度目は1992年の脱退

ジョン復帰のきっかけは、アンソニーの行動でした。

バンド脱退後、ドラックにはまりソロアルバムを出したり絵を売りながら細々と貧乏生活をしていました。やがて薬物依存治療をしているジョンの元にアンソニーが訪ねてきます。アンソニーが説得に訪れる日々が続く中、ある時アンソニーが楽器屋に連れ出し、60年代のストラトキャスターを買ってあげたそうです。

そこから『CALIFORNICATION』が完成したのです。

2度目は2009年の脱退

2度目の復帰はフリーがどうしてもジョンともう一度プレイしたかったようで、連絡をとっていたようです。

ジョシュの加入と脱退の流れを考えるとフリーの行動に疑問を持たれた方もいるとは思います。また、ジョンともう一度プレイしたいというのはフリーのエゴなのかもしれません。

ジョンの才能を一番身近に感じていたのはフリーであり、『By the Way』制作時バンドを去ろうとまで思っていた彼が、何もかも台無しにしたとしてもやりたかった。音楽家としての欲なのか? あるいはジョンとのプレイに、ある種の快楽を感じているのかもしれませんね

まとめ

この記事では、アンソニーとジョンのハーモニー、ジョンのギターが美しい【Dosed】を掘り下げました。

レッチリの中でも屈指の名曲は、ドラックによって亡くした人へのラブソングという単純な曲ではありませんでした。

【seahorse】=タツノオトシゴというワードを持ってくるあたり、アンソニーのセンスは流石ですが、ジョンの才能も爆発している名曲【Dosed】でした。

2度目の復帰以降は、『By the Way』ほどジョンが前面に出てくるアルバムはないように思えます。

レッチリの凄さの一つに4人のバランスがあると思っています。

この4人のバランスが溶け合う事でより強い音になる気がしています。

私もジョンの復帰にモヤモヤした部分も少しあります。ジョシュ時代の曲もライブで演奏することがあればモヤモヤも少しは晴れるのにと未だに思ってしまいます。実際「The Getaway」は好きなアルバムですし、ジョンがいない間ジョシュがバンドを守っていたとも言えますしね

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