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レッチリレッチリの【歌詞の深堀りと和訳】

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Under The Bridge』和訳|徹底解説

レッチリ
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この記事ではアンコールで人気の【Under The Bridge】を掘り下げます。

【Under The Bridge】 はジョンの美しいイントロが印象的ですが、歌詞の最後はドラッグ中毒だった過去の思いが痛々しくも正直に語られています。

アルバム「Blood Sugar Sex MAgic」(1991)収録。

題して 『Under The Bridge』アンソニーの希望の場所とは?

→「この記事の解釈を一つの見方としてご覧いただければ幸いです。」

レッチリの歌詞の【和訳と深堀り】新記事はこちらから

yamoriの【エンタメ|アカシックレコード】

多くのエンタメ作品は、作者の想像力だけでなく、どこかで聞いた話や経験がもとになっています。
エンタメ作品を通じて、登場人物の喜びや悲しみ、葛藤に共感し、人生を見つめ直す。
エンタメは、アカシックレコードに記録された、膨大な記録や感情に触れることかもしれません。

【アカシックレコード】とは?
宇宙に存在するすべての出来事、思考、感情、行動が記録されたと思われる時間や空間を超えた知識の源泉。

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【Under The Bridge】lyric 

[Verse 1]
Sometimes I feel like I don’t have a partner
Sometimes I feel like my only friend
Is the city I live in, The City of Angels
Lonely as I am, together we cry

[Verse 2]
I drive on her streets ‘cause she’s my companion
I walk through her hills ‘cause she knows who I am
She sees my good deeds and she kisses me windy
Well, I never worry, now that is a lie

[Chorus]
I don’t ever wanna feel like I did that day
Take me to the place I love, take me all the way
I don’t ever wanna feel like I did that day
Take me to the place I love, take me all the way

[Post-Chorus]
Yeah, yeah, yeah

[Verse 3]
It’s hard to believe that there’s nobody out there
It’s hard to believe that I’m all alone
At least I have her love, the city she loves me
Lonely as I am, together we cry

[Chorus]
I don’t ever wanna feel like I did that day
Take me to the place I love, take me all the way
I don’t ever wanna feel like I did that day
Take me to the place I love, take me all the way

[Post-Chorus]
Yeah, yeah, yeah

[Verse 3]
It’s hard to believe that there’s nobody out there
It’s hard to believe that I’m all alone
At least I have her love, the city she loves me
Lonely as I am, together we cry

                        geniusより出典 

【Under The Bridge】歌詞の和訳

[Verse 1]

時々感じるんだよ
自分には仲間がいないんじゃないかって
僕の友達は自分だけだと思う時がある
唯一の友達は僕の住む
「天使の街」だけなんじゃないかって
こんなに寂しくても一緒に泣いてくれるんだ

[Verse 2]

ロサンゼルスで車を走らせる
だってこの街だけが友達だから
街の丘を歩いていく
彼女は僕の事をわかってくれている
だから善い行いも見てくれるし
風を吹かせてキスもしてくれる
心配なんかしないよって言ったらウソだな

[Chorus]

あの日感じた気持ちは二度と感じたくない
僕の愛するあの場所に連れてってくれ

あの日感じた気持ちは二度と感じたくない
僕の愛するあの場所に連れてってくれ

[Verse 3]

そこに誰もいないなんて信じられない
独りきりなんて信じられないよ
でも少なくとも僕にはこの街の愛がある
こんなに寂しくても一緒に泣いてくれるんだ

[Chorus]

あの日感じた気持ちは二度と感じたくない
僕の愛するあの場所に連れてってくれ

あの日感じた気持ちは二度と感じたくない
僕の愛するあの場所に連れてってくれ

[Verse 3]

ダウンタウンの橋の下で
僕は血を抜いた
ダウンタウンの橋の下では
ちっとも満たされなかった
ダウンタウンの橋の下
愛を忘れてしまった
ダウンタウンの橋の下で
僕は人生を捨ててしまったんだ

【Under The Bridge】の意味とは?

【Under The Bridge】はロサンゼルスのとある橋の下。アンソニーが、当時ギャングからドラッグを買った場所だということです。

その橋の下で彼はドラッグを購入し、何年もそこから抜け出せませんでした。

『ドラックから抜け出せない人生』

そもそもアンソニーの父親は麻薬常用者。ロサンゼルスへと移住した時時点でドラッグが生活の一部であり、最初のドラッグも父から得たものでした。

バンド初期のギタリスト、フリーのやアンソニーの良き理解者だったヒレル・スロヴァクを1988年オーバドーズで亡くします。

ヒレルの逝去を機に一度は依存症を克服したものの、アンソニーは以降も度々ヘロインに手を出していました。

これらを踏まえると、歌詞はドラッグから抜け出せない苦悩より、自分だけドラッグを使用せずにシラフでいることの孤独感を歌っているのかもしれません。

アンソニーは1997年にバイク事故を起こした際、処方された痛み止めの服用がきっかけとなってヘロインに手を染めてしまいます。

[Chorus]

あの日感じた気持ちは二度と感じたくない
僕の《愛するあの場所》に連れてってくれ

「ここから抜け出したい」というアンソニーの、愛するあの場所への希望(ドラッグからの解放)が【Under The Bridge】には込められています

1980年代後半、アンソニーは当時何度もドラッグを断とうとしており、ドラックを理由に1986年には1カ月の間バンドを追放されている。

『“あの愛する場所”とは?』

愛するあの場所とはドラックからの解放です。

ドラッグへの罪悪感と反する快楽への欲求の中で葛藤する中、「あの日感じた気持ちは二度と感じたくない」とは・・・

  1. 幼い頃の楽しい思い出の場所
  2. ドラッグをやっていなかった頃の仲間たち
  3. ドラッグから抜け出した未来
“あの愛する場所”=そんな心の情景と未来を表しているのだと思います。

『アンソニーとフリーの絆』

ロサンゼルスのフェアファックス高校に通っていた15歳のアンソニーは、固い絆で結ばれていました。

引っ越してきたばかりで周りと馴染めなかった二人。アンソニーが登校しなかった日は、フリーは校庭を1人でうろついていたといいます。

フリーは「独りぼっちでいるところを誰にも見られたくなかったんだ」アンソニーとフリーは互いに深い孤独を感じていたからこそ、深い絆が生まれたと思います。

フリーの自伝は1982年までの話が綴られています。

よかったら手に取ってみてください。

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『“天使の街”ロサンゼルス』

[Verse 3]

そこに誰もいないなんて信じられない
独りきりなんて信じられないよ

でも少なくとも僕にはこの街の愛がある
こんなに寂しくても一緒に泣いてくれるんだ

孤独を感じるがゆえにドラックから抜け出せないドラックから抜け出せないから孤独になっていく負のループ。抜け出せない自分を、包み込んでくれるような《天使の街 ロサンゼルス

[誰もいなくてもロサンゼルスだけは傍にいてくれる〕そのように自分を励まさないと、孤独感にで潰されそうだったと思います。

『Under The Bridgeはどこにある?』

『Under The Bridgeはロサンゼルスの何処かにある橋の下。ロサンゼルスという街全体が自分を守るものなら、橋の下は何に喩えられるのでしょう。

アンソニーにとって『Under The Bridge』は、愛するあの場所と同時に〖深くて底の見えない奈落の底〗だったのではないでしょうか。

[Verse 3]

ダウンタウンの橋の下で
僕は人生を捨ててしまったんだ

《Under The Bridge》は何もかも失った孤独から抜け出す歌と同時に、アンソニーそしてメンバーの戒めの歌かもしれません。

【Under The Bridge】の逸話

アンソニーが自身の体験をもとにして書いたといわれる【Under The Bridge】の歌詞

アンソニーはヒレル・スロヴァクの死に責任を感じ薬物を断ちました。しかし、リハーサルに向かうとなんと他のメンバーはマリファナを吸っていた。

アンソニーはそれを見て、彼らがもう本当の友人ではないとすら感じ、行き場もなくロサンゼルスを彷徨いました。

その時の孤独がこの歌詞の原型です。

ちなみにフリーは以前のインタヴューで「90年代前半でドラックはきっぱりやめた」と語っていました。「Blood Sugar Sex MAgic」が1991年に発表なのでその後でしょうか。

『リック・ルービン邸でレコーディング』

【Under The Bridge】収録の「Blood Sugar Sex MAgic」はロサンゼルスのローレル・キャニオンに建設された、通称「ザ・マンション」と呼ばれるのルービンの大邸宅。

レコーディング・スタジオとして過去25年の間に、ルービンがプロデュースした数々のアーティストが住み込みで利用してきましたが、一番最初に足を踏み入れたのはレッチリなそうです。リックが自ら、あの家でレコーディングをやろうっていうアイデアを出したんだそう。

『ルービン邸の幽霊が出るという噂』

ルービン邸に幽霊が出るという噂に盛り上がったメンバー。

アンソニー、ベースのフリー、ギターのジョン・フルシアンテは、2か月間ルービン邸に住み込んで「Blood Sugar Sex MAgic」の制作をしましたが、チャドだけは住み込みでのレコーディングを完全拒否したという

『フリーがプレイを変えた理由』

それまでスラップベースが代名詞だったフリーでしたが、一転して【Under The Bridge】ではよりシンプルでメロディアスなベースを披露しています。

この理由はキム・ゴードン(ソニック・ユース)の発言が発端なそうです。

キム・ゴードン曰く「ファンク・ベースが大好きだけど、白人の男がそれを弾くのが嫌いだ。白人の男が、それを男らしいものに変えてきたから」フリーがこの発言を読んだ時に、その責任が自身にもあると感じてよりシンプルに弾くことを心がけたそう。

私も好きなソニック・ユースの代表曲の一つ『100%

まとめ

この記事ではギターが美しいい曲【Under The Bridge】を掘り下げました。

日本人にとってドラックは身近にあるものではありません。実際にドラックに依存した時の、恐ろしさや喪失感や孤独感は頭で考えている以上だと思います。

ですが、このような経験は誰しもあるのではないでしょうか?

何かが原因で大切なものを失った時や、取り返しのつかない過ちを犯した時の孤独や疎外感。生きていればそんな事一つや二つはある。そんな事だらけの人生という人

この曲を聴くことでまた進むことが出来る事を願っています。

あくまでもこの解釈は私の考えなので、反対の意見があっても歓迎です。

皆さんの考える【Under The Bridge】をコメント欄に頂けると嬉しいです。

ではまた

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