ついに発売
Red Hot Chili Peppers 12枚目のアルバム『Unlimited Love』
こちらはCD輸入版
こちらはLP版
レッチリのカバー曲第4弾
写真は The MetersのベーシストGeorge Porter, Jr.
若い時の姿が最高にかっこいい!
原曲は Africa The Meters Rejuvenation (1974年)収録
カバー Hollywood(Africa) Red Hot Chili Peppers Freaky Styley(1985年)収録
まずは原曲のAfricaから。
どうして原曲のAfricaからHollywood(Africa)になっているか。
これは The Meters というバンドがどこで生まれたのかに由来します。
The Meters はアメリカのルイジアナ州南部の町ニューオーリンズで生まれました。
ニューオーリンズで生まれたファンクはニューオーリンズファンクとも呼ばれます。
粘っこい絡みつくようなリズムが特徴で、ジェームスブラウンは粘っこいながらもキレがあるのに対し、ニューオーリンズファンクは例えるなら「ガム」のようなくっついたらとれないような独特のグルーヴ感や粘りがあります。
もともとニューオーリンズはアフリカから黒人奴隷として連れてこられた人々が多く住んでいた街
文化的にはネイティブ・アメリカン、ブリティッシュ、フレンチ、スパニッシュ、カリビアン、アフリカンと多様な人種が集まり、ニューオリンズの音楽が形成さました。
とはいえルーツ(根っこ)にあるのはアフリカから移住してきた黒人であり、人口の割合もアフリカ系アメリカ人67.25%と一番多い。それゆえのAfricaなんですね。
ニューオーリンズファンクはもともとあったブルースに、ラテンのリズムが融合してできたのかなと思っています。(そんない単純ではないですが)
ニューオーリンズファンクのリズムの特徴にセカンドラインというものがあります。
セカンドラインとは
ニューオーリンズは独特の葬儀のパレードがあり、先頭を歩くファースト・ラインと、セカンド・ラインとに分かれます。
ファースト・ラインが重々しい演奏をするブラスバンドと共に、故人の遺族や友人、親しい関係者が葬儀場から墓地まで棺を運んでパレードする
一方、セカンドライン賑やかで活気のある曲を演奏し、スウィング感のある曲から始まり、パレードが進むにつれ、ポピュラーでホットな曲へと移り、盛り上がって行く。
ファースト・ラインが故人を悼むためのものであるのに対し、セカンドラインは魂が解放されて天国へ行くことを祝う意味が込められています。
そのセカンド・ラインで演奏される音楽の独特なリズムが、ニューオーリンズファンクの大きな特徴になっています。
一方Red Hot Chili Peppersはロサンゼルス出身(Hollywood)
とは言っても実際はアンソニーはミシガン州だったり、フリーはオーストラリア、ジョンもニューヨークだったりでいろんなところから引っ越してきてるんです。
Red Hot Chili Peppersというバンド、初期メンバー今となってはアンソニーとフリーの二人だけで、ちょうど10代前半のあたりに二人とも両親の離婚でロサンゼルスに引っ越してきたんです。
そんなわけでHollywoodにいながらも、家計は苦しく自分で何とかしなければ、誰も何もしてくれないのはわかっていたと当時を語っています。
一方で別々にいる時より二人そろっていた方が不思議な力が湧いてくるとも感じていたそうです。
見慣れない土地で同じ境遇の二人、そしてHollywoodという青春を過ごした場所。
The Metersのルーツがafricaなら、自分たちのルーツはHollywood(ロサンゼルス)だぜと言わんばかりに
Hollywood(Africa)になっています。
そんな彼らのHollywood(Africa)を
何度も言いますがRed Hot Chili Peppersの新作Unlimited Loveついに発売
ではまた。
Comments