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インターネットに乗って、ますます広がるbluesの世界! クロスロード伝説 Me and the devil blues(俺と悪魔のブルース)

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俺と悪魔のブルーズは、平本アキラの漫画で謎も多いブルースミュージシャン、ロバートジョンソンを主人公にしサスペンスフルに描いた漫画です。現在5巻までですが、事実上打ち切りになってしまっています。(本当に残念、頑張って書き上げてほしいです。)

ここではbluesって何?古くさい音楽だよね~
全部同じ曲に聞こえるしという人に

bluesの歴史の背景や誕生について

漫画の主人公ロバートジョンソンで有名なクロスロードの伝説について

漫画の題名『Me and the devil blues』(俺と悪魔のブルース)の歌詞について少し触れていきたいと思います。

ロバートジョンソンの紹介より先にブルースとは何かについて

当時アメリカ南部ではプランテーションによって、安い労働力を使い農産物を大量に生産されてました。
この中で黒人の人々は肉体労働をしながら歌う習慣があり、それがのちにブルースへと発展していきました。

それまで教会でしか思う存分歌を歌うことができなかったのが、1865年の奴隷解放により、仕事を終えた後の個人の自由時間ができたことで、自分を表現するツールとしてブルースが生まれていきました。

その頃の人々の生活は月曜日~金曜日まで目いっぱい働き、土曜日はジュークジョイント(大衆居酒屋兼ライブハウス)と呼ばれる社交場で憂さをはらし、日曜日は教会で罪を洗い流しという生活習慣でした

また初期のブルースやジャズの音楽家は、白人の捨てた楽器を拾って演奏していたそうです。

ちなみにブルースという名前は和音的に3度と7度を半音下げた音(BLUE note)
その音が悲しみ・憂鬱・BLUEの感情表現となりBluesと呼ばれています。

またその後ブルースはJAZZになり、ポップスになりまたファンクになっていき、アメリカのポピュラー音楽の成長に今でも大きく影響を与えています。すべての音楽の源になった、ある意味アフリカ系の人々の誇りになっているかもしれません。

クロスロードの伝説

漫画でも触れられていますが

もともとクロスロード(道が交差する場所)には昔から悪魔が居るといわれ、代償を払い(代償は地域によって様々)悪魔を呼び出し契約すると様々な願いが叶うと言われています。

ロバートジョンソンの場合は
「ギターが上手くなりたければ、夜中の12時少し前に十字路にいって、一人でギターを弾く。そうすると『レグバ』っていう悪魔がやってきてギターを取り上げる。
そうして彼がチューニングして一曲弾いてから返してくれる。その時から何でも好きな曲が自由に弾けるようになる
というもの。

1930年初頭、ジュークジョイントでブルースマンのサンハウスが演奏の合間の休憩の際、勝手にギターを借り演奏していたようですが、聞くに耐えないくらい下手だったそうです。漫画でも下手過ぎて笑い死にさせる気かとまで言われています。

ところが2年後、ジュークジョイントに現れたロバートジョンソンは別人のようにギターが上手くなっており、サンハウスはロバートの余りの上達ぶりに、きっとこいつは悪魔と契約したに違いないと思ったようです。

またロバートジョンソンは自分の演奏している姿、特に手元を見せないように演奏していたそうです。そんなところも謎に包まれたミュージシャンとして語られる由縁かもしれません。

これは自分の解釈ですが、ロバートジョンソンは空白の2年間で、自分なりに音楽理論を勉強したのかなと思います。
当時音楽は耳で聞いて覚えるしかなかった時代、そんな時代にベテランブルースマンと違うプレイをするには技術もさることながら、音楽、音階、理論というものを理解していないと出来ないのかなと思います。
それに加えてブルースは感情をもろに表現する音楽。彼の人生においても様々なことがあったかもしれません。

当時の記録があまりないがゆえに謎が謎を呼び伝説的なブルースマンとなったロバートジョンソン

Me and the devil blues(俺と悪魔のブルース)

歌詞
「俺が死んだらハイウェイ脇に埋めてくれてもいいんだぜ!」
「そうすれば俺の悪霊がグレイハウンドバスに乗れるから」

(※グレイハウンドバスとはアメリカ合衆国全土を結ぶ長距離バス)

彼の音楽の系譜はグレイハウンドバスどころか、現在はインターネットに乗って世界中に渡っています。

ではまた。

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