One Way Traffic=人生は一方通行。後戻りはできない。だから愛おしい。
そして人生への愛、そしてまだ見ぬ人生へのラブソングでもある。
One Way TrafficはUnlimited Loveの13曲目。
12曲目 White Braids & Pillow Chairの曲解説はこの下から
それではOne Way Trafficの歌詞を見ていきましょう。
この二つの部分に曲の全部が詰まっています。
Bメロとコーラスに、アンソニーの言いたいことが詰まっています。
まずBメロから
This slice of life when you’re out on the road
人生のワンシーン、車を走らせていると
Is always extra nice when there’s someone to hold
いつだって極上の気分、抱きしめたい人がいる
there’s someone to hold=抱きしめたい人がいる
there’s someone to hold=抱きしめたい人(人生)がある
これは人ではなく人生そのものであると思います。
traffic jam=人生の障害や困難のこと
コーラスの
Would you be my traffic jam?
俺の渋滞になってよ
traffic jamは人生の障害や困難のこと
One Way Trafficはこの二つの部分に曲の全部が詰まっています。
人生は、どんな大変なことが起こっても最高だし、困難も人生の一部だし、それによって人生はより最高のものになる。
One Way Trafficを聴いていると、人生=ロードムービーを見ている気がします。
Frida Kahlo(フリーダカーロ)人生は波乱万丈
「From the mind of Frida Kahlo」
曲の中盤でフリーダカーロという人物が出てきます。
フリーダカーロは1945年(47歳)でなくなったメキシコの画家で、生前 自画像か肖像画を書くことが多かったようです。
彼女の人生は波乱万丈でした。
6歳で急性灰白髄炎になる。
6歳になった頃に急性灰白髄炎にかかり、およそ9か月にわたって寝たきりの生活を送りました。
急性灰白髄炎とは
90〜95%の感染者には何の症状も現れませんが、4〜8%の感染者には急性胃腸炎や風邪のような症状が、0.1%の感染者は「小児麻痺」が見られます。
麻痺症状は発熱や下痢、吐き気などの胃腸炎症状の後、熱が下がり始めるタイミングから次第に筋力の低下や脱力が現れ、手足に麻痺が現れた人の約半数が後遺症が残るといわれています。
彼女の場合は右足の成長が止まってしまいました。
リハビリを兼ねて父親はフリーダを良くハイキングに連れて行っており、そこでフリーダに水彩画や職業としていたカメラの手ほどきをほどこしました。
18歳で乗っていたバスと路面電車の衝突事故
また18歳の時、通学に使用していたバスが路面電車と衝突する事故が発生。フリーダも生死の境をさまよい、3か月の間ベッドの上での生活を余儀なくされ、その後も後遺症で背中や右足の痛みに悩まされるようになりました。入院生活と痛みを紛らわせる為、そこから本格的な絵を描くようになりました。
つまり病気になったり、事故の入院生活を経験するという 不幸が重なることで逆に画家として開花していきました。
夫が自分の妹と不倫
その後も夫に自分の妹と不倫されたり、子供を流産してしまったりという不幸に見舞われます。
ところがフリーダはそのような不幸を作品に昇華し、それらの作品も高い評価を受けていきました。
彼女の作品には自画像が多いのですが、その理由を「私はほとんどの時間を一人で過ごすし、自分のことは自分がいちばん知っているから、自分を描くのです」と語っています。
つまり彼女にとってこれらすべてが必然であったわけです。
アンソニー自身も父親との関係など、他人から見れば不幸と思われることでも、そのすべてが愛おしいと歌っている気がします。
そして、そのすべてがあったからこそ、今があると・・・・
まさにFrom the mind of Frida Kahlo=フリーダカーロの考えていたこと
One Way Trafficを聴いていると、長い人生のロードムービーを見ている気がします。
ではまた
10月14日ニューアルバム発売!!
Comments