ついに発売されました。
Red Hot Chili Peppers 12枚目のアルバム『Unlimited Love』
こちらはCD輸入版
こちらはLP版
バンドの歴史も長く数々の作品、有名な曲”By the WayやDani California、Can’t Stopなど名曲も多数ありますが、
ニューアルバムに向けて、普段聞かないようなカバー曲に焦点を当てていこうというこの企画。
今回取り上げる曲は
I Get Around The Beach Boys アルバム All Summer Long(1964年収録)
カバー Red Hot Chili Peppers ”I Get Around” (liveのみ)
まずはカバーバージョン
そしてThe Beach Boysのオリジナルバージョン
この曲 I Get Aroundは 彼らThe Beach Boysが初の全米1位をとった曲です。
ザ サーフィン、ザ アメリカという感じでしょうか。
The Beach Boysの代名詞と言えばこのコーラスワークだと思います。
レッチリメンバーもそこら辺はしっかりカバーしています。
レッチリの魅力はメロディやメンバーの個性的なプレイもさることながら、コーラスワークにも特徴があって、このI Get Aroundを聞いてから改めてレッチリのオリジナル曲を聴くと、やっぱりコーラスもいいよなと再認識しました。
The Beach Boysにも影響受けているんだろうなと思いました。
特にジョンのコーラスはここぞと言う時に響いてきて泣かされそうになるんですよね。
ところで本家The Beach Boysの中心人物は
ボーカル、ベース担当のブライアン ウィルソン
ちなみにメンバーの
デニス・ウィルソン(ボーカル、ドラムス、キーボード)
カール・ウィルソン( ギター、ボーカル、キーボード、ベース)
の2人はブライアンと三人兄弟です。
彼らの代表的な作品は I Get AroundのようなThe Beach Boys的なサウンドの他に
『ペット・サウンズ』(1966年)というアルバムがあります。
当時ブライアン ウィルソンはビートルズの『ラバー・ソウル』に衝撃を受け、対抗心を燃やし、完全なコンセプト・アルバム『ペット・サウンズ』を作りました。
このアルバムはThe Beach Boys名義ではあるものの、内容はバンドとのツアーを取りやめ、スタジオ・ミュージシャンたちと共に一人、スタジオでの録音に集中した。
つまり実質のソロアルバムです。
面白いのがブライアンはビートルズの『ラバー・ソウル』に対抗心を燃やしペット・サウンズを作り、
ビートルズのプロデューサーのジョージ・マーティンが『ペット・サウンズ』に追いつこうと
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を作ったという。
そして『ペット・サウンズ』は今でこそ名盤と言われているが、
ブライアンの複雑で内面的な内容から、発表当時のアメリカではあまり受け入れられなかった。
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が評価的にも商業的にも、即、歴史に残る傑作とみなされたのと比べ『ペット・サウンズ』は余りに不遇すぎます。
この『ペット・サウンズ』いつ頃から評価され始めたかというと1980年代に入ってからの事。
一方、イギリスではアルバムチャートで26週連続トップ10入りし、この年の『NME』の人気投票では、「トップ・ワールド・グループ」部門でビーチ・ボーイズがビートルズを抜いて1位となりました。
一方アメリカでは次作『スマイル』をレコーディングしますが、ブライアンの精神状態の悪化によりアルバムは発売中止となります。(その後90年代に入りスマイルは発売)
その後もビーチボーイズにおける楽曲制作、レコーディングへの関与は限定的となっていき、健康状態も悪化していきます。
70年代半ばから80年代にかけては精神科医のもと治療を行いつつ、
1988年に入り初のソロ・アルバム『ブライアン・ウィルソン』を発表
2000年~2002年には『ペット・サウンズ』全曲演奏を含むワールド・ツアーを行います。
ここまできてやっと報われたのかなと思います。
彼はいわゆる天才であり、さらに音楽に対し純粋過ぎたのかもしれません。
純粋過ぎる天才。
これはジョンフルシアンテにも、もしかしたら言える事かもしれません。
そのジョンも復帰しフリーのコーラスワークも光る
Red Hot Chili Peppers のニューアルバム
Unlimited Loveついに発売されました。
ではまた
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