「見た後に語り合いたくなる」と評判の本作。
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パルムドールを受賞、アカデミー賞にもノミネートされた本作は、単なる法廷ミステリーではなく夫婦の秘密や人間の心の深淵を鋭く描き出します。 予告編から事件の真相を期待した方は結末に不満があるかもしれませんがもいるかもしれませんが、「真実」の曖昧さや、それぞれの立場による解釈の多様性を浮き彫りにします。
この記事では、『落下の解剖学』のあらすじを序盤、中盤、終盤に分けて詳細に解説し、ネタバレを含みながらその衝撃的な結末やタイトルに込められた意図を深掘りしていきます
また、本作の配信情報についてもまとめているので参考にしてください。
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『落下の解剖学』はどこで配信されている

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『落下の解剖学』の基本情報

『落下の解剖学』(原題: Anatomie d’une chute)は、雪山の山荘で起きた転落死事件をめぐり、作家である妻サンドラに殺人容疑がかかる法廷サスペンス。唯一の証人は視覚障がいのある11歳の息子。事件の真相を追う中で、夫婦の秘密や嘘が暴かれていきます。
監督・キャスト
- 監督:ジュスティーヌ・トリエ
- 脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
- 製作:フランス 2023年
- 上映時間:152分
- キャスト:ザンドラ・ヒュラー|スワン・アルロー|ミロ・マシャド・グラネール|アントワーヌ・レナルツ
ジュスティーヌ・トリエさんは、同じく映画を作るアルチュール・アラリさんとパートナーで、2人の娘がいるフランス出身の映画監督です。
実際に起きそうなことをリアルに描く「ドキュメンタリー」のような作風と、物語として作られた「映画」の世界をうまくまぜた作品が特徴です。
また、社会のことにも関心があり、フランスの映画祭でのスピーチでは、年金制度に反対するストライキを応援したり、文化を大切にする政策についても意見を言ったりしています。
年 | 作品名(日本語) | 原題 | 主な受賞歴・ノミネート |
---|---|---|---|
2013 | ソルフェリーノの戦い | La Bataille de Solférino | 第66回カンヌ国際映画祭 ACID部門上映 2013年『カイエ・デュ・シネマ』トップ10リスト10位 |
2016 | ヴィクトリア | Victoria | 第42回セザール賞 作品賞・オリジナル脚本賞ノミネート |
2019 | 愛欲のセラピー | Sibyl | 第72回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品 |
『落下の解剖学』受賞歴
映画賞名 | 部門・結果 | 備考 |
---|---|---|
第76回カンヌ国際映画祭 | パルムドール(最高賞) 受賞 | 2023年開催、フランス映画として快挙 |
第81回ゴールデングローブ賞 | 脚本賞・非英語作品賞 受賞 | 2部門受賞 |
第96回アカデミー賞 | 脚本賞 受賞 | 作品賞・監督賞・主演女優賞・編集賞ノミネート |
セザール賞(仏アカデミー賞) | 主要部門ノミネート |
カンヌ国際映画祭では最高賞であるパルムドールを受賞は、女性監督としては史上3人目となる快挙。
さらにアカデミー賞では脚本賞を受賞し、作品賞・監督賞・主演女優賞・編集賞の計5部門にノミネートされるなど、日本公開前から話題になっていた作品です。
原題の意味は?
『落下の解剖学』(原題:Anatomie d’une chute)というタイトルには、ただの「転落」事件を描いたミステリー以上の深い意味が込められています。
この作品テーマは次のようなことです。
- 夫の死をきっかけに浮かび上がる、夫婦や家族の関係
- 証言や記憶の食い違いによって見えてくる「真実のあいまいさ」
- 観客自身がどう「真実」を感じ取るかという視点の違い
つまりこの映画は、「誰が犯人か?」という犯人捜しではなく、ある事故を通して人間の心や社会の仕組みをひも解いていく作品です。
ジュスティーヌ・トリエ監督は、これまでも人間関係のもつれや心の複雑さをテーマにしてきた作風で知られています。原題の「解剖学」は、そうした人間の本質をアカデミックに考察していくという意図があります。
『落下の解剖学』のあらすじ(ネタバレあり)

『落下の解剖学』は、法廷ミステリーの体裁をとりながらも、人間の本質に迫る濃密な人間ドラマです。
予告編から「犯人は誰か?」という謎解きを期待する方もいるかもしれませんが、この作品は真相を明確には提示しません。
焦点は、“裁判”という舞台を通して明かされていく夫婦の過去やすれ違い、そして「真実とは何か」という問いかけにあります。
登場人物たちの証言や視点が複雑に交差し、観客はその不確かな情報の渦に巻き込まれながら、テーマがどのように描かれているかに注目してみてください。
序盤:事件の発端と家族の関係
雪に閉ざされた静かな山荘。
その朝、凍りついた外階段の下に、ひとりの男の遺体が横たわっていた。
彼の名はサミュエル。教師として働きながら物書きを目指すものの日々に流され、長い間、書けない日々が続いていた。
転落死。事故なのか、自殺なのか、それとも…殺人か?
やがて疑惑の目は、彼の妻サンドラへと向けられる。彼女は国際的に評価される作家。夫とは対照的に、成功の階段を着実に登っていた。
二人の間には、11歳の息子ダニエルがいた。彼は視覚障がいを抱えており、その目で事件のすべてを見届けたわけではない。だが、彼はたしかに「何か」を感じ、聞き、記憶している。ダニエルの曖昧な証言が、事件の全体像をますますぼやけさせていく。
物語の始まりは、意外にも静かなインタビューの場面だ。サンドラが学生の質問に答えていると、突如、上の階から大音量で音楽が鳴り響く。
50 Centの「P.I.M.P.」──それは夫サミュエルが流したものだった。
音でインタビューは遮られ、空気が一気に張り詰める。この短い冒頭だけで、観る者は夫婦の間に横たわる、言葉にできない何かを感じ取る。
スクリーンには、穏やかで幸せそうな家族写真が映し出される。だがそれは、もはや過去の幻だ。
裁判が始まるとともに、表面に塗り重ねられた平穏が剥がれていく。二人が抱えていた秘密。すれ違い。
そして明らかになる、サミュエルの孤独と怒り。
彼は、家族との会話をこっそり録音していた。そこには、感情をぶつけ合う激しい夫婦喧嘩の記録が残されていた。
その音声は、裁判で検察側がサンドラを追い詰める“証拠”として使われることになる。
愛とは何か。真実とは何か。
証言、記録、そして沈黙のなかに、それぞれの“物語”が交錯していく。
雪山に響いた音楽と叫びの向こう側に、本当の答えはあるのか
中盤:裁判で明かされる真実
裁判が進むにつれ、夫婦の表面を覆っていた静けさは音を立てて崩れていった。
中盤、証拠として法廷に提出されたのは、ある音声データ――
それは、サミュエルが密かに録音していた、ある日の夫婦喧嘩の記録だった。
音声が流れると、法廷内に重苦しい沈黙が落ちる。
サミュエルの怒声が響く。「君は僕のアイデアを盗んだ」――
売れない作家だった彼は、成功した妻サンドラに向けて、嫉妬と屈辱をぶつける。経済的な格差、創作のプライド、夫婦間に渦巻く劣等感と憎しみ。
彼の言葉は、攻撃的で痛ましいほどに生々しかった。
この音声は、サンドラが夫に対して殺意を抱いていた証拠なのか?
それとも、追い詰められたサミュエルの心の叫びなのか?
検察側は、サンドラの人物像に切り込んでいく。
バイセクシュアルであること。過去の浮気。事件当日の学生との親密なやりとり。
彼女の“奔放さ”をあげつらい、嫉妬に狂った夫を突き落とした可能性を強調する。
一方、弁護側は語る。
精神的に不安定で、家族に依存し、被害者意識に苛まれた男サミュエル。
愛するよりも責め、理解するよりも支配しようとした男。
妻に死をほのめかす発言を繰り返し、自ら命を絶った可能性もある――と。
証言台に立ったのは、視覚障がいを持つ息子ダニエル。
彼は事件当日の“音”を聞いていた。だが、見えていない。
彼の証言は揺れ動き、時に翻され、時に「覚えていない」と曖昧に煙に巻かれる。
そのたびに、法廷は静まり返り、真実はまた一歩遠のいていく。
事件を裏付ける物的証拠は、ほとんど存在しない。
代わりに提示されたのは、CGによる犯行再現映像。
目に見えない過去を、技術で“見せる”。だが、それもまた一つの解釈にすぎない。
裁判の場に並ぶのは、証言、推測、そして記憶の断片――
それぞれが、語り手のフィルターを通してねじれ、重なり、衝突する。
誰が本当のことを言っているのか?
嘘をついているのは、誰なのか?
あるいは、全員が少しずつ“自分の真実”を語っているだけなのか――。
そして裁判は、なおも進む。確信なきままに。
ダニエルは、事故によって視神経に後天的な障害を負い、ほとんど視力を失ってしまった少年です。
事故とはサミュエルが執筆に夢中になり、ベビーシッターを呼んで4歳のダニエルの迎えに行かせた際、路上でバイクに撥ねられ神経を損傷したという内容です。
サミュエル(ダニエルの父)のセリフの中で、彼がこの事故に対して強い罪悪感を抱いていることが語られています。サンドラとの口論の録音の中で、サミュエルは「息子が事故で主力を失ったことは自分の責任だと旦那は感じて」と語っており、自身の責任を重く受け止めていた様子がうかがえます。
また、サンドラが「あなたがそうしたいって言うから子育てを全部自分で引き受けたんでしょね」と述べているように、事故後のダニエルの世話や教育をサミュエルが積極的に担っていたことも示唆されています。これは、彼の罪悪感の表れであり、父としての責任を全うしようとする姿勢でもあると解釈できるでしょう。
ダニエルの事故に強い責任を感じていた父サミュエルは、息子の世話を一手に引き受けてきました。事故の具体的な内容は明かされていませんが、家族それぞれの心に深い影を落とした出来事であることは間違いありません。
終盤:衝撃のラストとその意味
そして、裁判は終盤を迎える。
真実は、ついに明かされるのか――そう誰もが息を呑む中、評決は下される。
「無罪」
証拠不十分。誰も“決定的な瞬間”を見ていない。
死の理由を断定できるものは、どこにもなかった。
サンドラは解放たれた。だが、彼女の心に安堵はなかった。
そしてその影には、彼女とは別の決断をした、ひとりの少年の姿があった。
ダニエル。
彼はすべてを見ていたわけではない。けれども、聞いていた。
争いの声。泣き声。扉の閉まる音。
父がどんな想いを抱いていたか、自分に何を伝えようとしていたか。
少年は、裁判の最中に数々の証言に触れ、母の涙を見つめ、父の怒りの声を繰り返し耳にしながら、自らの“答え”を探し続けた。
そして、ある瞬間、彼は静かにひとつの「選択」をする。
「父は――自ら命を絶ったんだ」
それは、証明できることではない。誰も否定も肯定もできない。
だが、それが彼にとっての「真実」だった。
父が残したもの、母に抱いた想い、そして自分自身が信じたいこと。
ダニエルは、自分の中で物語の幕を閉じたのだ。
裁判は終わった。
そして家に戻ったサンドラは、静かな部屋のソファに身を預け、目を閉じる。
寄り添ってくるのは、犬のスヌープ。
彼だけが、言葉の波に揺れず、何も問わず、ただサンドラの隣にいる。
誰もが口を開き、何かを証明しようとしたこの裁判で、
最後に寄り添ったのは、言葉を持たぬ存在だった。
それはまるで、感情や記憶の濁流のなかで、唯一の「静かな真実」を示しているようだった。
『落下の解剖学』は、真相を提示しない。
代わりに、観客に問いかける。
真実とは何か?
裁判とは、家族とは、そして「正しさ」とは誰が決めるものなのか?
事実があっても、それは人の数だけ姿を変える。
サンドラにとっての真実、サミュエルにとっての真実、ダニエルの真実。
そのいずれにも、完全な答えはない。
あるのは、それぞれが“信じることを選んだ物語”だけだ。
この映画は、真実が一つに定まらない現代に、深く突き刺さる問いを投げかけている。
何かが起きてその原因がわからない場合は状況から考える。
どうしても分からないならなぜなのか自分で考える必要があります。
《ダニエルと生前のサミュエルとの会話》
”犬は病気になるし死ぬこともある覚悟しておけ”
”いつかは死ぬ心の準備をしておけ”
”いつかはいなくなる日が来る”
”辛いだろうが覚悟しておけ”
”お前の人生は続く”
”いなくなる”とは、今考えると自分の事です
考察|複雑な人間ドラマの行きつく先は

『落下の解剖学』は、単なる法廷ミステリーではない。
「真実」そのものを問い直すヒューマンドラマとして、観客に深い余韻を残します。以下では、その核心に迫る考察ポイントをテーマ別にご紹介します。
「真実は”見えにくい”もの」
物語の鍵を握るのは、視覚障がいを持つ息子・ダニエル。
彼は完全に盲目ではなく、「見えにくい」存在として描かれますが、この曖昧な視点こそが本作の象徴しています。
観客もまた、断片的な証言や曖昧な証拠を基に、「見えにくい真実」を推理する立場に置かれます。ダニエルの証言の揺らぎは、事実と解釈のズレ、主観と客観の曖昧さ人間の記憶のあいまいさを表しています。
「印象操作ともっともらしい真実」
映画が描く裁判は、真相を解明する場ではなく、「もっともらしい真実」を決める場所として機能します。
弁護士は「事実」よりも「どうやって勝つか」を優先し、検察側はCGでの再現映像を用いて印象操作を試みる。
証人の証言リハーサルも含め、法廷で扱われるのは真実というより「構築された事実」です。
「夫婦喧嘩が問いかけるもの」
劇中で重要な役割を果たすのが、夫婦喧嘩の録音データ。
検察側にとっては有罪の決定的証拠となり得ますが、その真意や前後の文脈は曖昧なまま。夫が小説のネタのために録音していた可能性もあれば、意図的に妻を陥れる目的だったとも考えられます。
法廷で再生される「音」と「文字」情報だけでは補えない感情や表情のニュアンスを、観客は想像で補完することになります。
「善悪を超える人間の多面性」
裁判では、母・サンドラの肯定的な面と否定的な面の両方が提示されます。
これは一人の人間が抱く感情の振れ幅や、善悪の境界がいかに曖昧であるかを示しています。
『落下の解剖学』は犯人探しに終始するサスペンスではなく、「人間の業」そのものにフォーカスした心理劇。
観客は誰かを「善」や「悪」に分類できないまま、登場人物の内面を追体験することになります。
「夫婦関係の解剖」
事件の背景には、サンドラと夫の間にある権力構造の歪みが潜んでいます。
成功した作家である妻と、売れない小説家である夫。
そのパワーバランスは微妙で、そこにはジェンダー的バイアスが見え隠れします。
さらに、夫婦は英語という共通言語を使いつつも、それぞれの母語や文化的背景に根差したコミュニケーション不全が露呈します。
監督が影響を受けたと語る『ある結婚の風景』にも通じる、愛憎の入り混じる感情のリアルが描かれています。
「犬=中立的視点」
物語の中で、唯一どの立場にも立たず、ただ寄り添う存在が「スヌープ」です。
また、犬の目線の高さで撮られたショットは、誰の視点にも依存しない中立的なカメラとしての機能も持ちます。
「スヌープ」を演じたメッシはその高い演技力が評価され、カンヌ国際映画祭で優れた演技を披露した犬に贈られる「パルム・ドッグ賞」を受賞しています
「真実は観客に委ねられる」
本作では、ついに「明確な真相」は語られません。それどころか、観客それぞれが「自分にとっての真実」を選び取ることを求められます。
この姿勢は、事実よりも印象や信念が優先される「ポスト・トゥルース」の時代に対する批評とも言えるでしょう。
確かな情報が与えられない中で、我々は何を信じるのか――その問いが観客自身に突きつけられるのです。
『真実はいつも一つ』
ではないのです。
「事実よりも、感情や個人の意見が大事にされやすい時代のこと」
例えば、ニュースで「Aという事実があります」と言われても、SNSで「Bのほうが正しい!」とみんなが言っていたら、そっちを信じてしまうという世の中の事。
『落下の解剖学』はこんな人におすすめ

複雑な人間ドラマに引き込まれたい人
雪山の山荘での“事故”を機に、作家の妻サンドラと夫ベルナール、そして視覚障がいの息子ダニエルの間に隠された秘密と嘘が静かに崩壊していく。
それぞれの視点で語られる記憶が交錯し、愛憎と疑念が張り詰める緊張感に引き込まれる方にこそ、『落下の解剖学』は必見です
考察系映画好き|ミステリー好き
「事実はひとつじゃない」
雪山の山荘で起きた“事故”を巡り、証言が交錯し真実が揺らぐ。繰り返すたびに新たな真実が浮かび上がるミステリー好きに、『落下の解剖学』はまさにうってつけの一作です。
女性監督特有の視点に興味がある人
史上3人目の女性パルム・ドール受賞監督となったジュスティーヌ・トリエ監督
閉鎖された雪山の山荘を舞台に、サンドラの視点から浮かび上がる家庭内の権力構造や「女性であること」の重圧が、静かな狂気とともに丁寧に描かれ、物語は一層深い社会的問いを私たちに投げかけます。
女性監督ならではの視点アプローチを味わいたい方には、まさに必見の一作です。
社会派ドラマに興味がある人
社会的弱者に向けられる偏見や権力構造を問いただす
視覚障がいの息子の証言が持つ真実性と、それを翻弄する大人たちの言葉の裏に潜む差別や利害が、観る者に「正義とは何か」を深く考えさせます。
物語が終わったあとも胸に残る重みと問いかけを、ぜひ感じ取ってください。
まとめ:あなたの中で「真実」とは?

『落下の解剖学』は、雪山の転落事故という事件を軸に、夫婦の間の葛藤や、それぞれの立場から見える「真実」の曖昧さを深く掘り下げた作品です。
私自身は離婚を経験しており、この映画が描く夫婦の姿は、どこか他人事ではない気がしました。
視覚障がいを持つ息子ダニエルの証言を通して、事件の真相は多角的に捉えられ、「真実」を見つけることの難しさを痛感します。
法廷で明らかになる過去の夫婦のやり取りは、あなたの経験と照らし合わせることで、より複雑な感情へと繋がるかもしれません。
『落下の解剖学』は一つ一つの要素が、見えない真実と複雑な人間ドラマを鮮やかに描き出していました。
改めて『落下の解剖学』を視聴することで、登場人物たちの言葉や行動の裏に潜む意図、そしてそれぞれの「真実」を、より深く理解することができるかもしれません。
一度見た方も見直すことで新たな「真実」が、見えてくるかもしれません。Prime videoで配信中の今こそ、『落下の解剖学』を再視聴してみてはいかがでしょうか
ではまた
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