ついに発売
Red Hot Chili Peppers １２枚目のアルバム『Unlimited Love』
こちらはCD輸入版
こちらはLP版
この写真の人は誰？
と思われるでしょうが彼こそ今回の主人公Iggy Popです。
日本にもPUNKバンドはたくさんありますが
そもそもPUNKの概念を作ったのって？
Ramones？
Sex Pistols？
Patti Smith？
今回取り上げる曲は
Search And Destroy Iggy＆ The Stooges Raw Power【１９７３収録】
カバー Red Hot Chili Peppers Give It Away EP収録
まずオリジナル Stoogesのバージョン
Stoogesの中心人物 Iggy Popは
『ゴッドファーザー・オブ・パンク』とも呼ばれています。
前回紹介したRamonesのデビューが１９７６年なのでそれより前。
さらにはファーストアルバム『The Stooges 』は１９６８年発表になります。
Iggy Popと言えば
激しい動きのライブパフォーマンス（ロックパフォーマンスと言われて、思い浮かぶ激しい動き）
今でいうロック的、パンク的なパフォーマンスの原型を作った人物。
様々なアーティストが影響を受けたといわれるパンクのアイコンとなっています。
そのパンクの内容は
裸でガラスの破片の上を転げ回って(救急車で搬送される)
客席へのダイブ（多分彼が最初？）
ドラムスティックの尖端で自分の胸を切り裂き始め、血塗れのままライブを行ったり
最終的にはステージ中に嘔吐したり、群衆を前にして局部を露出するなどというところまで。
ここら辺は、Red Hot Chili Peppersのメンバーはソックス（靴下）を被せているのでセーフですね。
影響力のあるアートを作りたいのなら、健全で理性的な生活を放棄し、その全てにNo!を言いぶち壊していく。社会から批判される事もいとわない。
Iggyはその存在を通して、
今でいうロック＝理性的な生活の放棄、全てにNo!を言いぶち壊していく、
破壊的などロックの精神（スピリット）を形作っていきました。
ですが
そんな観客を驚かせる過激なステージパフォーマンスについて
後年になってジム・モリソンの影響下にあったと語っています。
1967年にザ・ドアーズがミシガン大学で行なった過激な見て
Iggyはそれを更に上回ることを意識したと思ったそうです。
そして以前紹介したデビッドボウイの代表曲「Ziggy Stardust」のZiggy は
Iggy PopのIggyからとられてます。
ですが「Ziggy Stardust」は１９７２年なので
イメージとしては、Stoogesのファーストやセカンドアルバムのあたりでしょうか。
またステージに出るときいつも半身は裸なんですがそれについて本人は
バンドを始めるために大学をやめた時、図書カードだけはとっておいたんだ。
俺はいつも学ぶ姿勢でいたから、図書館に行って本を借りていた。文化や宗教についてのカルト本を見て、これを自分にどうにか取り入れたいと思い、ファラオの写真をずっと見ていたんだ。
彼は絶対に服を着ない。
「まあ、そういうことだよ。なぜかなんて分からない。シャツを着ると違和感があるんだ。
落ち着かなくなる」とイギー・ポップは明かしている。（ここが可愛い）
結果ファラオからの影響ってこれぞパンク的感性。
タイトルの【Search and Destroy】について
【Search and Destroy】はベトナム戦争で森に紛れた、ゲリラ兵を探し出し殲滅する撤退する作戦
Search and Destroy（索敵殲滅作戦）の事。
（Search and Destroyといえばイラク戦争にも重なります。）
続いて
Red Hot Chili Peppers バージョン
この曲Search and Destroyなんですが、結構何度もLIVEでカバーされ
Search and Destroyが終わりそのままOutro Jamに突入するバージョンなどもあります。
それがこちら
今回 調べるまで『Iggy Pop』名前ぐらいしか知りませんでしたが、いろいろ調べる中で
今まで漠然とあった、自分の中のロックの精神（スピリット）ロックの概念をIggy Pop作ったんだなと思いました。
こんなアーティストならが影響を受けたと口をそろえるのも当然だよなと思いました。
そんな感じです。
ではまた
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