ついに発売。
Red Hot Chili Peppers 12枚目のアルバム『Unlimited Love』
こちらはCD輸入版
こちらはLP版
レッチリのカバーした曲の紹介第3弾です。
今回紹介するカバー曲 Subterranean Homesick Bluesの歌詞について調べていたら
ウエザーマン”という名の極左テロ組織にたどりついてしましました。
陰謀論にもつながっているので、その手の話が好きな方は楽しめるかもしれません。
最初はバンドの歴史にも少し触れていきます。
まず曲紹介から
Subterranean Homesick Blues 原曲は Bob Dylan Bringing It All Back Home(1965年)収録
カバー Red Hot Chili Peppers The Uplift Mofo Party Plan(1987年)収録
この時のメンバーは
アンソニー・キーディス VO
フリー B
ヒレル・スロヴァク G
ジャック・アイアンズ D
1枚目はヒレル・スロヴァクとジャック・アイアンズが参加していません。
ヒレルはアンソニー・キーディス、フリーとともにレッド・ホット・チリ・ペッパーズの前身となるバンドを結成。
当時、別バンドと掛け持ちしていたため、ファースト・アルバムには参加できず。
2枚目からヒレルが別バンドを辞めて復帰
3枚目はジャック・アイアンズも復帰し、最初で最後のオリジナルフルメンバーによるアルバムになりました。
ジャック・アイアンズはその後パールジャムに1994年から1998年まで在籍。
『Vitalogy』制作途中から加入し『No Code』『Yield』のアルバムに参加しました。
ヒレルはアンソニー、フリーの無二の親友で、当時いじめられっ子で暗い性格だったフリーに、音楽(ロック)とベースを教えたいわゆるメンター的存在でした。
ジョン・フルシアンテとっては15歳の時に観たlive(『フリーキー・スタイリー』ヒレル復帰のあたりだと思う)
に衝撃を受けギターとベース・歌詞をすべて暗記するほどのめり込んだ、ジョンにとっての憧れのギタリストの一人でした。
またヒレル絵を描くのが得意で、4thアルバム『母乳』のアートワークに、ヒレルが生前に描いた絵が採用されています。
ヒレルは1988年の6月27日に亡くなってしまいましたが、ここまでバンドが成長してきたのも、ヒレルが今もメンバーに心の中に存在しているだろうなと思います。まさに5人目のメンバー的存在です。
原曲は Bob Dylanですがカバー曲の方はレッチリの初期らしいラップロックになっています。
この曲調べるまでBob Dylanと知りませんでした。それくらいオリジナルにしか聞こえず、アルバムに溶け込んでいます。
まずはSubterranean Homesick BluesのMVの紹介から
ディランの映画『ドント・ルック・バック』(1967年)のオープニングに、ディランがこの曲に合わせて紙に書かれた歌詞を投げ捨てる映像が撮影が使われています。(この時代はラジオが一般的でテレビ普及していない時代です)
この映像を使い曲のプロモーションはされてはいませんが、後にテレビでディラン本人の紹介の際、頻繁に使われミュージック・ビデオの先駆けとなりました。
アルバム Bringing It All Back Homeとしては、この作品からエレクトリック・バンドをバックにつけるようになりました。(A面はエレクトリック・バンド、B面はアコースティックを主体とした曲)
曲に関しては矢継ぎ早に言葉を繰り出す歌唱は、ラップにも影響を与えたと言われています
日本だと桑田佳祐の貧乏ブルースという曲で、ディランの歌い方を使い日本的な貧乏論?を歌っています。
Subterranean Homesick Bluesの歌詞について
Subterraneanとは地下や地下に活動する人を指しますが、ビートジェネレーションの作家ジャック・ケルアックの小説「The Subterraneans」(1953年) からとられていると言われています。
ビート・ジェネレーションとは第二次世界大戦後(1940年代終盤から1960年代半ば)のアメリカ合衆国で
性の解放と自由恋愛(ゲイやバイセクシャル)
ドラッグの使用
反戦 軍隊や産業・政治システムの歯車になることへの反対
など既存の概念からの解放を目指した若者の文化で
ボブ・ディランやニール・ヤング、ジョン・レノン、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックスなどなど
名だたるミュージシャンがこのような思想を発信していく中から、ヒッピー文化が生まれてきたのかなと思います。
ヒッピー文化の元になったのがビート・ジェネレーションだと思っています。
あの年代の音楽や映画などのカルチャーはほとんどが影響を受けていたであろう文化です。
そして歌詞の中の
「You don’t need a weatherman to know which way the wind blows」訳 風向きを知るのに、天気予報士は要らない
フレーズに感化された”ウエザーマン”という名の極左テロ組織がアメリカに生まれたそうです。
組織ウエザーマンは
1969年にテロ活動を開始、その後国会議事堂、刑務所、マスコミ、大企業などといった体制側に爆弾を仕掛け数多くの爆破事件を起こしました。
抗議までなら良かったかも知れませんが、行き過ぎてしまったんでしょう。これは集団心理かもしれません。
またオバマ大統領とウェザーマンの中心人物だったビル・エアーズがつながりがあったといわれています。
オバマの大統領の出生証明書、これが操作された文書であると主張する、証明書を公開した保健局長がハワイで原因不明の飛行機事故で死亡しており、はたしてこの飛行機事故は、単に不幸な事故なのか?
それともオバマの出生証明書が虚偽であることを知っていたため、計画されたものだったのか?
そしてビル・エアーズとのつながり。関係あるのかないのか。
レッチリのカバー曲Subterranean Homesick Bluesの紹介からとんでもない話になってしまいました。
最近曲紹介からずれてきてますが、好きなこと好きなだけ紹介するブログなので。
ではまた。
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