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【考察】ドラマ版『The Last of Us』第3話までを徹底解説

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『The Last of Us』(ラスアス)は、世界中で絶大な支持を集める名作ゲームです。続編は賛否両論あったものの、1作目の評価は圧倒的に高く、今なお多くのファンに愛されています。

このゲームが特別なのは、プレイする人によって刺さるポイントが異なること。父娘のような関係性、極限状態での選択、仲間との絆……どこかしら心に響くテーマがあるはずです。

また、ゲームプレイそのものも優れており、この作品をプレイするためにゲーム機本体を購入した人も少なくありません。

このゲームをプレイする為にゲーム機本体を購入した方もいるくらい➡これは私です。

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そんな伝説的な作品ですが、実際には「名前は知っているけど、プレイしたことはない」という方も多いはず。

そこでおすすめしたいのが、ドラマ版『The Last of Us』。

ドラマ版は、普段ゲームをしたことのない人にこそ見ていただきたいです。そしてこのストーリーを知ってもらいたい。

『The Last of Us』はこんな人におすすめです

  • 名作ドラマや話題作を見たい
  • 濃厚な人間ドラマを見たい
  • 一人の時間が好きな人
  • 30代以上の男性
  • 他の配信サイト AmazonプライムNetflixの作品をある程度見た という強者

自分はこのどれにも当てはまります。

1月30日に第3話が配信されたばかりなので興味ある方は見ていただきたい。

というか第3話の衝撃が凄かった。どこもかしこも賞賛の嵐

あんなストレートなラブストーリーを見せつけられるとは・・・

ドラマ版『The Last of Us』は現在U-NEXTで独占配信中

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「The Last of Us」ドラマ版の概要

あらすじ

主人公であるジョエルと、娘のサラは平和に暮らしていが、突如パンデミックが発生。それから20年後、政府が崩壊し、軍隊が武力で管理する世界。ジョエルはパートナーのテスと共に闇の運び屋を行い生計をたてていた。

そこにレジスタンス組織ファイアフライのリーダーであるマーリーンから、14歳の少女エリーを州議事堂のファイアフライの仲間の所まで、エリーを送り届けてほしいと依頼される。

アメリカを横断する過酷な2人の旅が始まる。

  • 全9話構成
  • 吹き替えはゲーム版と同じ声優さんが担当➡2月13日から順次吹き替えでも配信
  • ゲーム版のディレクターであるニール・ドラックマンが脚本に参加
  • オリジナルキャラも登場予定ですが、あくまでも原作のストーリーから逸脱はしないとの事。
  • 海外ドラマレビューサイトで高得点
制作陣
  • 脚本・製作総指揮
    • クレイグ・メイジン(HBO『チェルノブイリ』の脚本・製作総指揮)
    • ニール・ドラックマン(『The Last of Us』ゲーム版のクリエイター)
  • エグゼクティブプロデューサー
    • キャロリン・ストラウス(HBO『チェルノブイリ』『ゲーム・オブ・スローンズ』)
    • エヴァン・ウェルズ(ノーティードッグ共同社長)
  • 制作会社
    • ノーティードッグ(『The Last of Us』のゲーム開発会社)
    • HBO(数々の名作ドラマを手がける制作会社)
『チェルノブイリ』の実績
  • 2019年にHBOが制作した社会派ドラマ
  • 第71回エミー賞 作品賞 受賞
  • チェルノブイリ原発事故(1986年)をリアルに描き、高く評価された
  • 第77回ゴールデングローブ賞 作品賞・助演男優賞 受賞

ドラマは独立したものですが、ストーリーは原作ゲームを踏襲しているのでゲームのあらすじは抑えておいた方がより楽しめるかと思います。

ドラマ「The Last of Us」日本語吹替はゲーム版と同じ声優の方がやられています。ゲームをプレイした人間としては感情移入の度合いが違いました。

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ジョエル役《ペドロ・パスカル》

ジョエル役ペドロ・パスカルはスターウォーズのスピンオフ「マンダロリアン」で知った俳優です。

ペドロ・パスカルの私生活

今まで読んだ中で一番の文学はドストエフスキーの『罪と罰』であり、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』も好きで、読書をするのは大好きだと言っている。

また、バーボンと、カクテルではマルガリータを好む。

SF映画が大好きで、『エイリアン』『エイリアン2』、また『トゥモローランド』がお気に入り。他にも『ソラリス』やテレビドラマの『ギャラクティカ』も好きだと言っている

Wikipediaより

ペドロ・パスカルドストエフスキーの『罪と罰』が好きだったりSF映画が好きという事で、配役はピッタリなのではないでしょうか。外見も似てますしね。

エリー役 《ベラ・ラムジー》

エリー役 ベラ・ラムジーはHBOのドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に出演。彼女は『The Last of Us』で知りました。ゲーム版と外見が違うという話が良く出ますが、実際ドラマを見るとエリーの仕草や、頭の良さ、好奇心(初めて外の世界を見る)が感じられ、演技力のある方だなと思います。

2016年から2019年まで、ラムジーはHBOファンタジードラマテレビシリーズゲームオブスローンズリャンナモーモントを演じました。この部分は、ラムジーの最初のクレジットされた役割です

Wikipediaより

ベラ・ラムジーは現在19歳ですが、12歳でゲームオブスローンズに出演という事で確かな実力の俳優だと思います。

ゲーム版 テス役《アニー・ワーシングさん》の訃報

ゲーム版テス役を務めたアニー・ワーシングさんが2023年1月29日に死去されました。

2020年に癌と診断され、その後も俳優活動は続けていましたが、2023年1月29日、ロサンゼルスで45歳の生涯を閉じたとのこと。

ご冥福をお祈りいたします。

ゲーム版からの変更点は?

ドラマ版「ラスアス」の指揮をとるクレイグ・メイジン【ドラマ『チェルノブイリ』を手掛けた】と、ゲーム版のクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマン

「ゲーム版を超えた、他の物語を描く予定はない」

二人はThe Hollywood Reporterというサイトのインタビューで、ドラマ版では「ゲーム版の実写化を超えた他の物語を描く予定はありません」と、ドラマ版オリジナルの展開を否定しています。

実際第3話まで見た限り、原作の深堀りをする上で、若干ストーリーの変更は在りましたが、ストーリーが損なわれるというより補っているという印象でした。

具体的な変更シーンは、例えば第1話で、ジョエルの娘のサラの視点を通して、平凡な日常からパンデミックに至るまでを細かく描写していたり、学者たちの菌類について党論が補足されていたり、3話ではビルとフランクの物語がしっかり描かれていたりなど。

配役をドラマ版として気にしなければ、充分楽しめますし、物語の核は変わらないと断言できます。

そして1話たりとも見逃せません。作品として完成度が高いです。

そうなるとseason2で『The Last of Us Part II』のストーリーをやるとなればまた物議を交わしそうですけどね・・・

ドラマ版「The Last of Us」で使われた曲

ドラマ版「ラスアス」ではゲーム版と同じグスターボ・アドルフォ・サンタオラヤ(言いずらい・・)作曲のお馴染みのテーマ曲が使われています。

「ラスアス」と言えばこの曲だと思いますが、その他の曲も絶妙な使われ方をされているので紹介していきます。

オープニングクレジット

何と言ってもグスターボ・アドルフォ・サンタオラヤのテーマ曲を聴くだけで、「ラスアス」の世界に引き込まれます。

映像は胞子、菌類?が広がっていく様を通して文明が衰退していく20年間を表現しています。

最初はビル群のように立ち上がり、やがて菌が世界的に広がっていく事を暗示し、最後は原野か森のようになっていき、最期にジョエルとエリーのシルエットになります

第1話「闇の中にいる時こそ…」の最後に流れたNever Let Me Down Again(1987年)

音楽と言えば、第1話の最後に流れた曲はデペッシュ・モードNever Let Me Down Again(1987年)

エリーがジョエルの部屋で、ソングブックを見ながら楽曲の意味をジョエルに聞いていました。

ここら辺のジョエルとエリーの会話も絶妙でした。

Never Let Me Down Againは80年代の曲。

80年代は問題発生のサインでしたね。

デペッシュ・モードは、ニュー・ウェイヴというジャンルの旗手となるバンド

ニュー・ウェイヴは、パンク・ムーブメントによってロック音楽を取り巻く状況が激変したイギリスにおいて、ポストパンクやディスコ、ワールド・ミュージック、現代音楽や電子音楽といったさまざまな影響によって成立した

Wikipediaより

第3話 「長い間」のテーマ曲 「long long time」(1970年)

 ゲイリー・ホワイトlong long time」はリンダ・ロンシュタットの初のヒット曲。

ドラマで使われる曲ってなかなか大事で、名作と言われるドラマには絶妙な選曲が活きていたりします。

第三話のリンダ・ロンシュタットの「long long time」も絶妙な選曲でした。第3話は主人公のビルとフランクの物語。感染発生から20年後、現在までの二人のテーマ曲

でも同時にジョエルが娘のサラを失ってからの20年を表してるとも言えます

最期にビルの車に乗ってエリーと町を去る時に、エリーがカセットテープを見つけかけます。古い曲だというジョエル。ここら辺の演出が本当にニクイです。

第3話までの感想

第3話まで見た感想は早く続きが見たいです。

第1話で「菌類が種別を越えて寄生し生物を操ることはあるのか?」

このような事が議論されています。この説明があることでリアル感がより高まりました。

ドラマの中では冬虫夏草が直接の原因と説明されます。

冬虫夏草は別名を「中華虫草」ともいう。「冬虫夏草」の名称は、チベットで古くに、この菌が冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になると考えたことから名付けられた。

Wikipediaより

また、サラとジョエルの日常を丁寧に描くことで、何気ない日常が崩れていく過程を、臨場感たっぷりに映し出してくれます。

美術にもこだわっているようで、クリーチャーのデザインも、ゲーム版そのままでありながら、実写として違和感が全くありませんでした。➡ここはゲームファンも納得かと思います。

世界が崩壊した後の景色のVFXも美しく、ゲーム制作に携わっていた美術スタッフも参加しているようでさすがだなと思いました。

ゲーム版の中では、会話だったり手紙だったりで表現されていた部分が、実際の映像で補足されていたり、かと思えばゲーム版のシーンをしっかり再現していたり。

そこら辺の演出の足し算引き算が絶妙で、何よりドラマとして非常に面白く、素晴らしい出来だと思いました。このまま最終話までいってほしいと思います。

どうしても実写化すると、俳優さんが似ていなかったり、似せようとし過ぎて不自然になったりバランスが難しいところですが、エリー役 ベラ・ラムジーの外見的に違和感をおぼえる方もいるかと思いますが、演技力で全然カバーできていると思います。➡上から目線ですみません。

気になるのがWikipediaに書いてあったこの部分。

ドラマ版は原作ゲームで起きたイベントを基にしており、前作から5年後を舞台にした続編『The Last of Us Part II』の要素も含まれる

Wikipediaより

season1でどこまでのストーリーが描かれるのか。もしゲーム版の『The Last of Us Part II』の冒頭で終れば、相当重い終わり方になってしまいます。

果たしてどうなるのか?ここがめっちゃ気になります。

ドラマしか見ていなくて、『The Last of Us Part II』のストーリーを知った人は相当衝撃的でしょうね。

ニールドラックマンがドラマ版を制作する意味

ニールドラックマンはドラマ版の脚本と製作総指揮を担当。

ゲーム版『The Last of Us 』のプロデューサーも務めています。第一作目が名作と多くの賞賛を得た一方『The Last of Us Part II』は賛否両論の嵐でした。

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『The Last of Us Part II』発表時、ニールドラックマンは『嫌われても構わない、普通だったと言われるのであれば、むしろ全力で嫌って欲しい』と言っていました。

確かに前作で主人公2人に鑑賞移入している人ほど、Part IIのストーリーには必然性を感じない、納得できないと思います。

前作の2人の行動は、あくまで二人の視点で見ると正義ではある。だが視点を変えてもそれは正義と呼べるのだろうか。

愛は必ずしも善ではない=愛は個人的なものであり悪にもなりうる倫理観や道徳観と個人のどちらを優先するのか、見方によってどちらにもなりうるという話なんです。これが1作目のテーマでした。

ですが、主人公に感情移入している分、プレイヤーは主人公の視点でしか考えられない=彼らの行動は正義であるとも言えてしまうんです。

そこでPart IIでは主人公を変え、同じ出来事を2つのの視点から体験させることでプレイヤーに疑問を投げかけてきます。輪廻、罪と罰、運命に逆らい光を求めるエリー

人を罪を許すことが出来るかというのが大きなテーマのPart II。それはエリーがジョエルの嘘を許せるのか。つまりPart Iの最後につくジョエルの嘘が、Part IIのすべての発端であり、Part IIのテーマなんです

ニールドラックマンは「ゲーム版の実写化を超えた他の物語を描く予定はありません」と言っており続編も決定している。

season2でどこまで語られるか分かりませんが、ゲームで賛否が分かれた部分を、ストーリーを大きく変えず、作品のテーマを変えずに語ることが出来るか?

これこそがニールドラックマンの大きな挑戦なのかなと思います。

ラスアスの何が人を引き付けるのか?

そもそもラスアスの何が人を引き付けるのか?

物語の世界観やストーリーも大事ですが、基本ラスアスは倫理観や道徳観についての話。人というものを深く深く知っていくと、そこには愛がある。

でも愛は見方によって、人によって、どうとでも形を変える恐ろしいものでもあるんです。人の根本を描くからこそ、人を引き付つけてやまない普遍的な話になると思います。

ジョエルの罪

ジョエルの最大の罪は、エリーに嘘を付いたこと。彼はエリーに対し嘘をつくことで、エリーにないはずの罪を背負わせることになります

本来エリーにだけは正直であるべきでしたが、ジョエルはサラの事もあり、エリーを失うことに、怯えて嘘をついてしまったと思うんです。ただ、エリーが世界にとって特別な存在であることも事実。その代償を自ら払う事になりますが・・

色即是空という考え方

色即是空(しきそくぜくう)とは、『般若心経』にある言葉で、仏教の根本教理といわれる。この世のすべてのものは恒常な実体はなく縁起によって存在する、という仏教の基本的な教義。

(ルーパ)は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味し、(シューニャ)は、恒常な実体がないという意味。

すなわち、目に見えるもの、形づくられたもの(色)は、実体として存在せずに時々刻々と変化しているものであり、不変なる実体は存在しない(空)。仏教の根本的考えは因果性(縁起)であり、その原因(因果)が失われれば、たちまち現象(色)は消え去る

Wikipediaより

つまりジョエルの罪も、エリーが感じている罪も形のないもので、自身の心の中にある実態のない個人が抱いているに過ぎないもの。復讐も何もかもが自分の為、利己的に行ったこと。なのにその罪にまた苦しんでいる。

こう考えるとすべてが無意味に思えてくる。だってそれはあくまで利己的に行ったことであり、ちっとも合理的では在りません。

ではなぜ人は意味のな争いをくり返すのか。それは人間の本質は、所詮利己的であるから。

人間の本質、醜さを描くことに、この作品の意味があると思います。

そこまで踏み込んだゲームはいままでなかった。だからこそ物議を醸し出すにせよ、プレイヤーに突き刺さった作品になりえたと思います。

下のコメント欄から、ラスアスの皆さんの感想をいただけると嬉しいです。

ではまた

『The Last of Us』が見られるU-NEXT

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