Bastards of Lightに続く12曲目White Braids & Pillow Chair
演奏もアンソニーのボーカルも非常に穏やかに始まります。
それではWhite Braids & Pillow Chairの歌詞について探っていきたいと思います。
曲冒頭 虎は彼等自身に対しての比喩
I’m a tangled tiger
And I want to rip it all to shreds so I
Can ask it why
tangled tigerは直訳だと絡まったトラとなりますが、自分は、「我を失った虎」と解釈しました。
虎が我を失った為、訳も分からず周りをズタズタに引き裂いた理由を知りたい。
虎は彼等自身に対してのメタファーやな。
虎は彼等自身に対しての比喩かなと思います。
She’s a loaded cobra
And she wanted to be with me for the ride
コブラは車の事。コブラという高級車に乗り見栄を張りたかった。
In a Sunday diner
I’m reminded there’s no finer place to kiss
Than one like this
日曜日のダイナーでキスをするのに、これ以上素晴らしい場所はないと気付く。
ブリッジ 安らぎの場所=White braids and pillow
But babe, I can see what’s right with you
White braids and pillow (chair)
Babe, I could spend my nights with you
This pussy willow
ブリッジのYouとはおそらく彼らのホーム、カルフォルニアの事。安らぎの場所としてWhite braids and pillow (カルフォルニア)があり、かけがえのない存在としてあることがわかります。
She’s a Bobby Darin
Singing to the fish and herring sacrifice
Oh, that’s her knife
Bobby Darin=カルフォルニアで活躍したシンガー
Bobby Darinはポップ、JAZZ,ロックンロール、フォークなど様々なジャンルを手掛けた歌手で、ロック殿堂入りも果たしました。また出身はニューヨークですが、晩年はカルフォルニアに住み俳優としても活躍し1973年37歳で亡くなりました。
There’s a Karmann Ghia
Parked out back and we believe it is alive
Karmann Ghia=1960年代のフォルクスワーゲンの車
Karmann Ghiaは1960年代のフォルクスワーゲンの車。古い車だがまだ現役だと思っている。
ちなみにKarmann Ghiaはこんな車です。古き良きクラシックカーという感じでかっこいい。
You can see the river
Running through my devastated concrete eyes
They don’t deny
concrete eyes=月日の流れ
concrete eyesとはコンクリートが経年劣化で凹んで、そこを水が流れたり、水が溜まったりしている。つまり月日の流れを意味しています。
まとめると
今まで長い間、世界的にも第一線で活躍し、バンドとしていろいろな時期を過ぎ、ここまで歩むのを止めずここまで進んできた。でもどんなに世界的になってもいろいろな土地に行ってもいつも心の中にはこの地カルフォルニアがあった。
そんな彼らのカルフォルニアに対する思いが込められているなと思います。
そしてアウトロは曲のテンポがスピードUPします。疾走感によって車に乗って、海岸線を走るイメージと、カルフォルニアの風の匂いや、空などが感じられます。
California blue
Sing to you
Things to do
California blue
Sing to you
Deep Ventura sky
Rolling by
Rolling wide
Deep Ventura sky
Rolling by
Santa Cruz in June
Be the gloom
Surf the Moon
Santa Cruz in June
Surf the Moon
San Francisco Bay
Safe to say
Paved the way
San Francisco Bay
Paved the way
California blueという単語やDeep Ventura skyという単語が出てきます。(ちなみにVentura とはスペイン語で「幸運な」という意味)
Santa Cruz in June Santa Cruzはサンフランシスコの南にあり、サーフィンのメッカです。加えて自然も多く残っておりリゾート地としての面も大きいです。特に6月は過ごしやすい気候のようです。
ここからは私だけの解釈ですが、カルフォルニアは彼らのホームであると同時に彼ら自身でもあると思います。今でこそ世界的なバンドではありますが、ここカルフォルニアからデビューした彼らは、カルフォルニアの海、山、川そしてなにより空を愛していると思います。
写真はサンタモニカですが・・・。
空って同じように見えて地域によって違うような、ふと感じるものがあると思います。ツアーで世界を飛び回る彼らですが、いつも心の中にはカルフォルニアの空と感謝そして愛あるのかなと思います。
ただただカルフォルニアへ捧げられたWhite Braids & Pillow Chairでした。
歌詞のアンソニーらしい独特の比喩表現は彼らの新たな魅力やな~
ではまた
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